社会学部で社会福祉学を専門とする笠原 幸子教授が申請した研究課題が、公益財団法人 日本生命財団「2025年度高齢・地域共生社会実践的課題研究助成」に採択されました。
研究テーマは「地域で活かせる意思決定支援チェックリストの実装モデルの構築」です。
認知症高齢者の意思を理解・尊重しつつ、支援者が多角的に関わるため、次の5つの視点に整理します。
1.前提条件:高齢者の生活背景や価値観を理解すること。
2.意思形成支援:本人の考えや希望を引き出す工夫。
3.意思表明支援:表現方法を補い、伝えやすくする工夫。
4.意思実現支援:希望を実際の行動やサービスに結びつける支援。
5.チーム支援:家族・キーパーソン・専門職が連携して多面的に支えること。
これらを「本人の自己決定を最大限尊重するための実践的ガイド」として活用できる点が研究課題の特徴です。
この取り組みは、認知症の人が自分の思いを大切にできるよう、家族や専門職と協力して支える仕組みを実際に使える形として社会に実装することを目指しています。
●助成に関する詳細(公益社団法人 日本生命財団ホームページ)
https://www.nihonseimei-zaidan.or.jp/kourei/04.html
四天王寺大学 社会学部 人間福祉学科 四天王寺大学大学院 人文社会学研究科 人間福祉学専攻
社会福祉士・介護福祉士
日本社会福祉学会・日本介護福祉学会
大阪市立大学大学院を卒業後、学校法人玉手山学園関西医療技術専門学校に4年間勤務。その後、本学にて勤務。