9月30日(月)長崎新聞(朝刊)に教育学部 仲野 純章 准教授の研究チームが、石製観音像の材質から科学分析により由来を探ろうとアプローチする取り組みについて掲載されました。
※研究チームは、四天王寺大学の仲野純章准教授(材料工学)、龍谷大学の松浦哲郎特任講師(メディア学)、奈良文化財研究所埋蔵文化財センターの上椙英之研究員、浦上キリシタン資料館の岩波智代子館長。
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掲 載 日 | 2024年9月30日(月) |
新 聞 名 | 長崎新聞 朝刊 |
研究チームは、長崎の潜伏キリシタンに焦点を当て、連携して研究を進めています。今回その一環で、長崎由来の「マリア観音(聖母マリアに擬して潜伏キリシタンが密かに信仰・崇拝した観音像)」であることが期待される石像に対して、各地の同種鉱石と比較しながら科学分析を行います。
分析には、世界最高性能の放射光を利用することができる大型の実験施設で、国内外の研究者に広く開かれた共同利用施設「SPring-8(兵庫県佐用郡佐用町)」を利用します(2024年9月 研究課題採択 課題番号:2024B1952)。
また、今回の調査で訪れた堂崎天主堂内部に多種多様な「マリア観音」が数十体保管されていることも判明しました。「マリア観音」はその分類が学術的にも十分なされておらず、研究チームとして長崎の「マリア観音」に対する整理・理解も並行して行っていきます。その着手点として、地域的側面や所蔵品の種類・量的側面から、堂崎天主堂の所蔵品を対象に調査を進める予定で、長崎教区大司教および堂崎天主堂のご協力も頂き、準備を進めています。
2018年に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。長崎の潜伏キリシタンと彼らの「マリア観音」について、研究チームは、今後も幅広く研究を続けていきます。
理科教育学、科学教育学、物理学、材料工学
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