Special Interview 01

苦手を克服
させてくれた
先生の後ろ姿を追って。

大阪市立旭陽中学校 教諭(数学)

久保 亜梨沙

2024年3月卒業

中学時代の恩師との出会いがきっかけで教師をめざし、四天王寺大学 教育学部 教育学科へ。入学当初は小学校教諭と中学校教諭のどちらへ進むか決めていなかったが、教育実習で自我のある中学生に対する教育に惹かれ、中学校教諭をめざすことに。2024年3月の卒業後は大阪市立旭陽中学校に勤務。2年生のクラス担任のほか、陸上部の顧問も務め、生徒たちの指導に日々奮闘している。

Chapter 01

自分の言動次第で
子どもたちは変わっていく。

中学校時代、所属していた陸上部の顧問が数学の先生だったんです。当時の私は数学が苦手。そのうえ、先生はめちゃくちゃ厳しくて、部活動を休む連絡を入れることすら躊躇するほどでした。そんな先生が、私の成績が上がったときにみんなの前で「よく頑張ったやん」と褒めてくれたんです。それがすごく嬉しくて、数学を頑張るきっかけにも、教師をめざすきっかけにもなりました。

今、私は先生と同じく陸上部の顧問であり、数学教諭でもあります。数学が苦手だった私が数学教諭をしているなんて不思議ですよね。去年は1年生の担任をしていて、今年は持ち上がりで2年生を受け持っています。私のクラスにはさまざまなルールがあります。給食のとき、ぶつかって給食をこぼすことがないよう、教室の扉を入り口と出口に分けること。ロッカーと机の中は常にきれいにしておくこと。生徒たちは、最初は守れなかったり、面倒に感じたりしているようですが、最終的には「ルールがあって良かった」と言ってくれます。

中学生は意思がはっきりしていて、良いと思えば真似るし、それは違うと感じたら受け流す。私の発言や行動によって、良い方向にも悪い方向にも変わるんです。そんなふうに自我のある子どもたちをいかに育てていくかが、中学校教諭の面白さだと思います。

Chapter 02

使えないまま飾ってある
思い出のボールペン。

まだ2年目なので、教師になってから経験した一つひとつのエピソードをどれも鮮明に覚えています。特に忘れられないのが、1年目の頃、校外学習で職業体験施設へ行ったときのこと。多くの生徒が一生懸命稼いだ施設内の専用通貨を使って飲食を楽しむ中、ひとりの生徒が全額を使ってボールペンをプレゼントしてくれたんです。「いつもありがとうございます」というメッセージを添えて。よく指導していた子で、「先生嫌い」と言われようが何度も向き合い、話を聞いてきたので、めちゃくちゃ嬉しかったですね。もらったボールペンはいまだに使わず、飾っています。

生徒と接するうえで大切にしているのは、全員と均等に関わること。中学校教諭は自分のクラスの生徒たちと関わる時間が朝学活と終学活、数学の授業、休み時間、給食の時間、放課後ぐらいしかありません。そのため、休み時間は基本的に廊下にいるようにしています。その限られた時間で、誰と誰が仲良くしているか、普段と様子が異なる子はいないかを確認しているんです。

若手ということもあり、話しかけてくれる生徒はたくさんいます。でも、その生徒たちとばかり接していると、同じメンバーや発言力のある生徒に偏ってしまいます。なので、話しかけてくれる子以外にも自分から積極的に関わりをもつよう心がけています。

Chapter 03

「苦手だからできない」と諦める
子を一人でも減らしたい。

私が四天王寺大学を選んだ一番の決め手は、教員採用試験の合格率が高かったこと。実際に入学してみるとサポートが手厚く、教職教育推進センターで志望する自治体の採用試験に関する質問が気軽にできるのがありがたかったです。

また、指導法についても大学で学んでいなければ気づかなかったことがたくさんあります。特に役立っているのが、「視覚的指示」を用いた指導。「この3つをやっておいてね」と口頭で伝えるだけではなく、黒板に「今日やること」を書いておく。すると、指示の通り方が全然違うんです。とはいえ、まだ2年目。悩むことはたくさんあります。そんなときは、大学時代の友人に相談することも。情報交換して、高めあえる仲間の存在も大学で得られた財産の一つだと思います。私にとって四天王寺大学は教員免許を取得したい人には心からお勧めできる大学。実は今、私の勧めで妹も教育学部に通っているんですよ。

生徒たちには、自分が進みたい道を選べるように多くの経験を積んでもらいたいと思っています。得意なこと、苦手なこと関係なく、経験したことが多いほど選択肢が増えます。私自身、最初は先生に褒められたくて勉強していた数学が仕事につながっていますから。大きな目標かもしれませんが、「苦手だからできない」と決めつけて数学を嫌いになる子を少しでも減らしていきたいです。

※インタビューの内容・所属は取材当時のものです。

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02

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