中学校時代、所属していた陸上部の顧問が数学の先生だったんです。当時の私は数学が苦手。そのうえ、先生はめちゃくちゃ厳しくて、部活動を休む連絡を入れることすら躊躇するほどでした。そんな先生が、私の成績が上がったときにみんなの前で「よく頑張ったやん」と褒めてくれたんです。それがすごく嬉しくて、数学を頑張るきっかけにも、教師をめざすきっかけにもなりました。
今、私は先生と同じく陸上部の顧問であり、数学教諭でもあります。数学が苦手だった私が数学教諭をしているなんて不思議ですよね。去年は1年生の担任をしていて、今年は持ち上がりで2年生を受け持っています。私のクラスにはさまざまなルールがあります。給食のとき、ぶつかって給食をこぼすことがないよう、教室の扉を入り口と出口に分けること。ロッカーと机の中は常にきれいにしておくこと。生徒たちは、最初は守れなかったり、面倒に感じたりしているようですが、最終的には「ルールがあって良かった」と言ってくれます。
中学生は意思がはっきりしていて、良いと思えば真似るし、それは違うと感じたら受け流す。私の発言や行動によって、良い方向にも悪い方向にも変わるんです。そんなふうに自我のある子どもたちをいかに育てていくかが、中学校教諭の面白さだと思います。



















