看護学部で、消防組合や大学院生の協力のもと災害時を想定した看護演習を実施

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四天王寺大学の看護学部では毎年、災害支援の技術や防災意識の向上を目的にした、「災害看護支援技術演習」を行っています。看護の道を志す学生にとって大切な学びが得られるこの授業について今回はご紹介します。

実際の災害を想定した看護を体験

「災害看護支援技術演習」は、災害看護の専門家で、令和6年能登半島地震でも地震発生後すぐに現地におもむき被災者の看護に当たるなど、数々の災害現場で経験を重ねてきた山﨑准教授に加え、柏原羽曳野藤井寺消防組合のご協力・ご指導のもと、災害時の「トリアージ(選別)」、「三角巾の取り扱い方法」、「搬送」などを行う実践的な内容です。

学生たちは、限られた時間の中で患者役の学生の症状を聞き出し、重症度を判断する「トリアージ」や、三角巾の折り方、布の結び方、三角巾を使用した止血方法や骨折時の固定などを学びます。

また、災害用トイレの設置や、災害時にかまどになる「かまどベンチ」を使用した火おこし体験、お湯があれば食べられる「アルファ米」の調理など、災害時に必要となるさまざまな体験学習も。例年、参加学生のほとんどが初めての経験にとまどいながらも、チームのメンバーと協力しながら真剣な面持ちで授業に取り組んでいます。

日本で有数の「災害看護専門看護師」を目指す大学院生が授業をサポート

日本国内で「災害看護専門看護師」の資格が取れるのは、四天王寺大学を含めて4大学だけ。資格取得を目指す、四天王寺大学院生も授業運営に参加し、学生の学びをサポートしています。

「演習では、『災害時に自分達がどのように動くか』を重視して練習するけど、今後は被災者の気持ちに寄り添った看護を心掛けてほしい」同じ道を志す先輩からの熱心なアドバイスは、学生たちへのエールに。

日頃からの練習が大切

前回授業に参加した学生からは「トリアージは緊張で思った通りになかなかできませんでした。実際の現場ではより限られた時間、人員の中で患者さんの状況や病状を判断しないといけないはず。練習通りに行うことがさらに難しいだろうと感じました。日頃からもっと練習をしていきたいです」などの声が。

実習を担当する災害看護専門の山﨑先生は「この実習は、実際の体験の中で難しさを実感できる、いい気づきの機会になります。災害看護には、日頃からの備えが必要。実習を終えた学生には、災害によって患者さんの症例を予測するなど日々積み重ねていって欲しいですね」と話します。

災害というひっ迫した環境下で、冷静な判断や対応が求められる災害看護。学生たちがその難しさ・大切さと向き合い、看護のプロとしての志を磨くことこそが、この授業の最大の学びになるのかもしません。

WRITER
わわわ編集部 / スタッフ

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