イチから作り上げてきたチームで関西学生リーグ復帰 ー四天王寺大学 サッカー部ー

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四天王寺大学サッカー部は2025年春、関西学生サッカー連盟の関西学生リーグ(以下、学生リーグ)に復帰。4部リーグで活動を続けていますが、実は昨年までサッカー部はほぼ休止状態でした。学生主体で立ち上げたサークルから部としての公認を受け、学生リーグに復帰するまでの道のり、そして次に目指す目標についてキャプテンの竹上潤さん、副キャプテンの吉原莉優樹さん、マネージャーの𠮷田亜未さんに語ってもらいました。

インタビューに回答してくれた𠮷田 亜未さん(左)、竹上 潤さん(中央)、吉原 莉優樹さん(右)。

部活としてやっていく覚悟が決まった学生リーグへの復帰

ー改めて学生リーグ復帰おめでとうございます!サッカー部の活動がどのように始まったのか経緯を教えてください。

[竹上さん]2024年4月頃にサークルとして活動を始めて、その後部活として認められるようになりました。部員は今20人程度いるんですが、スタート時は5人だけでしたね。

[吉原さん]僕は竹上から声を掛けられて最初の段階から関わっていました。今は主務として他のチームとの練習試合を取り付けたり、諸々の手続きだったり、バックアップする役目を担っています。

[𠮷田さん]私はサークルから部に昇格し、少し経ってからマネージャーとして入部しました。初めて見学に行ったとき、みんなが真剣にボールを追いかけている姿を見て「私もこのチームを支えたい」と思いました。

ー学生リーグ復帰が決まったときはどんな心境でしたか?

[吉原さん]学生リーグ復帰前、サッカー部としての初戦が1-14の大敗だったんですよ。その時はサークルの延長線だったので「来てくれるだけでOK」みたいな感じでやってて。でも、そこで打ちのめされてから顧問の先生だったりキャプテンの竹上と一緒に立て直してきたのでうれしさはすごかったですね。

[竹上さん]正直言うと学生リーグに復帰したときは焦りました。小中高とサッカーをしてきたので、大学でサッカーを続けている友達も多いんです。その中で一つの部活として準備不足で公式戦に出るのは失礼だなと思って気が引き締まりましたね。
うちの部はサッカー経験者もいれば初心者もいる状態なので、僕がメンバーに合う練習メニューを考えて試行錯誤しながらチーム全体のレベルアップを図っています。

[𠮷田さん]マネージャーの立場から見ても、みんなの必死さが変わったのを感じました。練習でも一丸となっている空気がありましたし、「どんどん一つのチームになってきてるな」って思いましたね。

[竹上さん]でも学生リーグに復帰してからまだ白星があげられてないんです。「まずは1勝」。これが僕達の明確な目標ですね。

情熱と冷静のバランスでチームを引っ張っていく

ー学生リーグ復帰に至るまでの苦労はありましたか?

[竹上さん]負けが続いた時期に部員がどんどん減っていって、紅白戦も6対6でやっていたのが5対5、4対4ってなっていくのが本当につらかったですね。大学の部活なんで仕方ないかもしれませんが、負けることよりもメンバーが辞めていくことがつらかったです。

[吉原さん]あの時は全体ミーティングを開いて「部活に対してどういう思いなのか?」を聞いたよね。みんなで腹を割って話して、明確な目標設定をしてもう一回、団結力を高めましたね。

ーなるほど。部活運営やルールづくりも学生主体で進めているそうですね。

[吉原さん]活動ルールもすべて自分たちで整えました。時間管理や遅刻に関するルールなど、曖昧だった部分をクリアにして、チームとしての形をつくっている最中です。

[竹上さん]吉原が「チームキャプテン」としてチーム全体のまとめ役をやってくれていて、僕が「ゲームキャプテン」として練習や試合でのリーダーを担っています。

[吉原さん]竹上ってすごく熱くて、情熱を持ってサッカーのこと、チームのことを考えてくれる。その中で、組織として見ると冷静な部分を担うメンバーも必要なので、そこを自分が補っています。
僕が大学のサッカー部に関わっている理由って「強くなりたい」よりも「組織として大きくしたい」って気持ちが大きいんです。大学の部活なので、イメージとしては社会に出るための練習をここでしてる、って言えるかもしれません。

みんなで作ってきたこのチームで1勝を目指したい

ー部活を通じて成長した部分もたくさんあるんですね。

[𠮷田さん]ほんとにそう思います!私はサッカーの専門知識はあまりないけど、選手の表情や雰囲気を見て、声をかけたり、調子の変化に気づいたりすることを意識しています。そうした“気づく力”は、この部活で得られた大切な成長だと思ってますね。

[竹上さん]𠮷田がマネージャーとして支えてくれているのは本当に感謝しています。なので、どんな小さなことでも「ありがとう」を意識して伝えるようにしていますね。

[𠮷田さん]そう言ってもらえると、やっぱりうれしいです!ちょっとしたことでも「ありがとう」と言ってもらえると頑張ろうって思えます。

[吉原さん]リーグ復帰開会式のとき、𠮷田がメンバー一人ずつにお守りを作ってきてくれてほんとすごいなって思ったし、本当にうれしかった。3人とも学部学科も一緒でプライベートでも仲が良いので、サッカー部を通じてできたつながりには感謝してます。また、チーム全体の雰囲気を見てても、ほんとに誰が欠けても成立しないなと思いますね。

ー最後に新入生に向けてメッセージをお願いします。

[吉原さん]このサッカー部には、イチから作り上げてきたからこその“やりがい”があります。「やるときはやる」「楽しむときは楽しむ」ということができる最高のチームだと思います!

[𠮷田さん]サッカーが好きな人、何かに挑戦したい人、人を支えることが好きな人、大歓迎です!一緒に青春を過ごしましょう!

[竹上さん]大学生活って部活以外の楽しいこともたくさんあります。でも、ただ楽しいだけじゃなくて、本気で何かに向き合うと、自分がすごく成長できる。僕も実感してることなんですが、四天王寺大学サッカー部は人間的な成長を目指せる部活です!

WRITER
わわわ編集部
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四天王寺大学 サッカー部:公式Instagram
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