祭りを通した文化体験、「藤井寺だんじり祭」に留学生が参加

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毎年9月から1月までの約5か月間、浙江工商大学からの留学生が来日し、本学で日本語や日本文化を学んでいます。その一環として、日本の「お祭り」「だんじり」の伝統文化を体験する場として、2025年10月11日(土)と12日(日)に行われた「藤井寺地区だんじり祭」に留学生14名が参加させていただき、地域の方々と交流を行いました。

まずは安全祈願

当日は台風が過ぎ去った後という事もあり、お昼ごろは小雨が降っていましたが、午後からは晴天に恵まれました。藤井寺駅前に集合し、最初は辛國神社にて、本日の安全祈願を行いました。

参拝にあたって、鳥居をくぐる際の一礼や手と口を清める手順、二礼二拍手一礼といった作法を文学部長の矢羽野 隆男 教授が手本と中国語を交えて指導し、留学生たちもそれに倣って参拝しました。

参拝の後、今回参加させていただく「藤井寺地区」の皆さんが集まる藤井寺会館に向かいます。自治会長さんからご挨拶いただき、地域の方々とお揃いの法被に袖を通した留学生たちも嬉しくて、それぞれが自撮りタイムとなりました。

藤井寺だんじり祭り本番

地域の子ども達もたくさん参加されており、掛け声と共にゆっくりと進みます。

よーい
よーい
よいやっさー!

だんりじでお馴染みの”コン・チキチン”と奏でる囃子の音色に、留学生も掛け声を合わせて藤井寺地区を巡ります。藤井寺商店街を抜け、藤井寺駅前を通って藤井寺会館に戻ります。

1巡目の曳行(読み方:えいこう、意味:曳き綱を曳いて動かすこと)が終わり、休憩場所で差し入れを頂きましたが、留学生たちは矢羽野教授と共に”ある場所”へ向かいます。

アイセルシュラホールで古市古墳群を知る

留学生は日本に来て約1か月、キャンパス周辺エリアの探索もこれから。そこで「藤井寺地区だんじり祭」の休憩時間を使って、藤井寺会館からほど近い「アイセルシュラホール」で古市古墳群を学びます。ボランティアガイドさんの熱のこもった案内は、専門的な内容も含みましたが、留学生たちは日本語も堪能で、とても真剣に聞き入っていました。

また仲哀天皇陵が望める場所に特別に案内いただき、展示の縮小されたサイズと実際の目で見る円墳の大きさに驚き、留学生たちは写真を撮ったり特別な体験となりました。矢羽野教授からも、19歳で唐に渡った日本人留学生(遣唐使)の「井真成(いのまなり)」の解説もあり、熱心に質問していました。

藤井寺駅北口のロータリーをめざして

夕方は、藤井寺各地区のだんじりが集っている「地車(だんじり)倉庫」から。出発前に矢羽野教授から、だんじりの屋根で舞っている人の手の形から龍の舞の解説があり、留学生も緊張がほぐれて楽しく談笑していると、、、他の地区に在住で海外出身の方からお声掛けいただきました!出身地や母国のお祭り文化について質問したり、お互いが日本語で会話が弾んでいました。

そして、藤井寺駅北口にあるロータリーに向け曳行。ロータリーに入る直前の交差点は、狭い道から直角に曲がります。なかなか動かないだんじりに苦戦しながら、留学生たちも全力で綱を引いていました。

藤井寺駅北口ロータリー内では、各地区のだんじりの曳行やふとん太鼓の練り歩きが繰り広げられ、にぎやかな時間になりました。留学生たちも、その雰囲気を楽しみ「藤井寺地区だんじり祭」を通して日本の文化を体験することができました。

「藤井寺地区だんりじ祭」「藤井寺だんじり保存会」の関係者の皆様、ありがとうございました!浙江工商大学からの留学生の皆さん、お疲れさまでした!最後は「大阪締め」で一日体験を終えました。

うちま~しょ~!
もうひとつせ~!
いおうてさんど~!

WRITER
わわわ編集部
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藤井寺だんじり保存会:instagram
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四天王寺大学:文学部
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