Shitennoji University

11月22日に、四天王寺大学あべのハルカスサテライトキャンパスで「国際アニメーションデー2025」が実施されました。ナビゲーターを務めたのは、文学部日本学科で映像学などが専門領域の松井浩子先生です。
今回は、松井先生に当日の様子について解説していただきました!

皆さんは、国際アニメーションデーが何月何日か、ご存じでしょうか。12月1日の「映画の日」は馴染みある方が多いかもしれません。世界初のアニメーションがパリで上映された1892年10月28日、この日が「国際アニメーションデー(IAD:International Animation Day)」と制定されています。
国際アニメーションデーを制定したのは、「国際アニメーションフィルム協会(以下、ASIFA)」。手塚治虫さんは、ASIFA日本支部の創立に尽力され、ご自身も作品をASIFA主催のコンペに応募し、見事グランプリを獲得されるなど、手塚治虫さんとASIFAは深い関係にあります。
今回、『ジャンピング』(1984年、第6回ザグレブ国際アニメーション映画祭グランプリ、ユネスコ賞)を株式会社手塚プロダクションからお借りすることができ、上映に至りました。あべのハルカスサテライトキャンパスで、「国際アニメーションデー」の一環として作品上映とミニ講義を行いました。ミニ講義は、日本学科の授業『メディア文化』の1回として一般の方にも公開しました。
その日は、あべのハルカス美術館で『ブラック・ジャック展』が開催中で、「国際アニメーションデー」の来場者には、熱烈な手塚治虫さんのファンもいらっしゃいました。


『ジャンピング』は手塚治虫さんが表現の可能性を追求するために制作した実験アニメです。上映した作品は、『ジャンピング』をはじめ商用ではない数分~20分の短編アニメーションたちです。視聴した文学部日本学科の学生たちは、いつも見慣れたアニメと異なる作品にどんな反応を示すか興味がありましたが、「独自の表現に圧倒された」「伝えたいことが胸にビシビシと届いた」と話すなど、短編アニメーションの世界を堪能しました。
また今回、上映した短編アニメーションは、手塚治虫さんがその戦争体験からテーマとされてきた「命の尊さ」と通じる作品も多く、「アニメーションを通して現在の世界情勢を考えるきっかけになった。」という意見も多くありました。

そして、2028年11月3日は、手塚治虫さん生誕100周年。公式サイトではカウントダウンもはじまっており、引き続き注目していきたいと思っています。アニメーションを通じてさまざまなことに思いを馳せる機会として、「国際アニメーションデー」に興味を持っていただけたら嬉しいです。
※手塚治虫さんと株式会社手塚プロダクションの「塚」には旧字体の塚が使用されています。