Shitennoji University
9月6日(土)、保護者懇談会を開催しました。この懇談会は、学生生活や奨学金制度、就職・教職支援、成績や履修に関することについて、広く相談を受けることを目的として開催したもので、232名の参加者が集まりました。
保護者懇談会の開始に先立ち、本学学長 須原祥二より、日頃からの学生支援へのご協力に心より感謝の意を述べました。須原学長は、文部科学省が推進する高等教育政策である「個別最適化の教育」に本学はいち早く取り組んでおり、学生一人ひとりに合った教育が必要であると強調し、学生が社会に出てから、大学に行って「役に立った、自分が成長した」と実感できるような教育を目指していると伝えました。
学生支援センター丹羽智美センター長は、学生生活を包括的にサポートするため、学生支援センターが取り組んでいる主な3つポイントを紹介しました。
1つ目は健康・メンタル面で、保健センター(6号館1階)が健康相談、応急手当、感染症証明書発行を行い、予約制のメンタル相談は保護者も利用可能です。トレーニングルームも設置されており、体を動かすことでストレスの発散に繋がったり、実際に利用する学生の数も多いと話しました。2つ目の学生生活全般について、学生支援センター(4号館1階)にて奨学金や課外活動支援、大学祭運営補助、スクールバス、学生寮、拾得物などに関する相談から障害のある学生の授業サポートなど、幅広いニーズに対応しています。3つ目の学修支援として学生サポートフロア(3号館2階)では、教職員と学生サポーターが文書作成や授業課題補助を提供し、自習スペースも設けることで、学生が安心して充実した大学生活を送れるよう包括的に支援しています。
また、闇バイト・違法薬物・SNS詐欺といった犯罪行為の抑止への協力と、少しでも異変を感じた際の早期相談を呼びかけ、学生が安心で充実した学生生活を送れるよう尽力し、今後もご家族との連携を通じて支援していることを紹介しました。
就職説明会では、リクルートグループの株式会社インディードリクルートパートナーズ リサーチセンター上席主任研究員 栗田貴祥(くりたたかよし)氏をお招きし、「昨今の就活状況と保護者ができるサポート」をテーマにご講演いただきました。
リクルート社や関連研究所が保有する豊富な就職データを示し、2026年卒の求人倍率や従業員規模による求人倍率の格差、採用選考の早期化などの現状と、多くの学生が自己分析や業界・企業研究の不足に悩んでいる実態を説明し、インターンシップは自身の適性を見極める「試職」として非常に重要で、複数参加を通じて学生の選択基準を明確化することがポイントと訴えました。
また、就職活動の昔と今とのギャップについても触れ、現在は就職活動が早期化しており、自己理解が不十分なまま就職活動を終える学生が4割程度いる現状を紹介しました。そのうえで、学生が自分らしい進路を選択するためには「自己探索」「環境探索」「社会との対話」を繰り返すことが大切であり、特に保護者の皆さまによる“第三者の問いかけ”が有効であることを伝えていただきました。
就活で自己肯定感を失いがちな学生に対し周囲の支えが重要であること、そして「強み」や「らしさ」を見つけるためにキャリアセンターを積極的に活用する大切さを話しました。最後に栗田氏から保護者の皆様へ「働くために生きるのではなく、よりよく生きるために働く。納得感を持って自分で決めたかどうかが最も大切」とメッセージを贈りました。
四天王寺大学では担任制を導入しており、学生一人ひとりに担任教員がついています。保護者懇談会では、対面とオンラインのハイブリッド形式で担任教員と面談(事前予約制で一組20分程度)ができます。保護者の皆様と担任教員がコミュニケーションを取り、学生一人ひとりに合った教育や成長支援について話し合う機会として実施しています。
さらに個別相談コーナーでは、学生支援センターでは学生生活や奨学金に関する相談、キャリアセンターでは就職・進路支援、教職教育推進センターでは教職に関する相談に対応します。さらに教務課では、成績や履修について個別相談に応じます。各センター・部署の専門スタッフが、保護者の皆様からの具体的な質問や悩みに直接対応しています。
当日は、多くの保護者の皆様にご参加いただき、貴重なご意見をいただいたアンケート結果が届きました。一部抜粋になりますが、ぜひ生の声をご覧ください。
保護者懇談会では、学生たちが利用しているCOCODININGとcococafe、2つの食堂ではランチ・ドリンクサービスも。当日は、たくさんの保護者の皆様にランチを体験いただきました。