お知らせ

教育学部 教育学科 小学校教育コース

小・幼コース2年生で外部講師等を招き、「子どもの居場所を考える」授業が行われました。

 四天王寺大学教育学部小学校・幼児教育保育コース2年次の「教育基礎演習」では、教育におけるさまざまな課題解決や子どもたちとの関わり方について、学内での取り組みだけでなく広い視野と多角的な視点から学ぶため、外部講師等をお招きしてより実践的な講義や体験をしています。

テーマ:「子どもの居場所を考える」での3回の講義は以下の通りです。

・1回目:子どもとの関わり方の基礎となる「子どもの権利と子どもの権利条約」について学びました。

・2回目:東日本大震災のとき、子どもたちが安心安全に過ごせる居場所をどのように作ったかについて学びました。

・3回目:7月4日(木)には、羽曳野市で子どもの遊び場づくりの活動をされている「月曜・ポコ・ア・ポコの家」のボランティアの方々に来ていただきました。この団体は、羽曳野市で毎月2回、近隣に住んでいる小学5、6年生を主な対象として、子どもたちを「遊び」、「学習」、「食事」の3つの面から支援するため、地域の有志で運営されています。この活動では、四天王寺大学のボランティアクラブ「ポコ・ア・ポコ」も一緒に活動しており、そのメンバーの皆さんも来てくれました。

 講義はまず、子どもの頃の気持ちを思い出して、子どもの遊びや時間の使い方を学ぶところから始まりました。最初の10分間は、配布したカードの番号ごとに、ドッジボール、ハンカチ落とし、けん玉、百人一首、ジェスチャーゲーム、トランプやドミノなど指定された遊びを行い、後の10分間は遊びを指定せず、別の遊びや新しい遊びを体験しました。

 久しぶりにする子どもの遊びに、最初は学生たちも少しとまどう様子がありましたが、すぐに打ち解け楽しみました。前半と後半の遊び方の違いから、指定された遊びをするときと自由に時間を過ごすときで、子どもたちの気持ちがどう変わるのかを感じました。

 体も心もほぐれた後、「月曜・ポコ・ア・ポコの家」の活動について、プロジェクターをつかって説明を受けました。「子ども食堂」と言えば、貧困家庭の子どもたちを支援するための活動と考えがちですが、「月曜・ポコ・ア・ポコの家」では、貧困家庭の子どもは少なく、ひとり親や共働きで、家でひとりでご飯を食べる子どもたちの支援が中心とのことでした。現在、大阪府下だけでも329箇所の子ども食堂が運営されていますが、どこも資金や人手が不足しており、場所の確保や食材の調達が困難で持続的・継続的な運営が難しく、閉鎖する団体も多いそうです。

 全体で説明を受けた後は、グループに分かれ、地域のボランティアの方々や四天王寺大学の「ポコ・ア・ポコ」のメンバーの皆さんに、子ども食堂の意義や子どもとの接し方について、自分の体験に基づいたお話を聞かせていただきました。課題は子ども食堂の運営と他の仕事との両立。「それでも子ども食堂を続けられるのは、やはり来てくれる子どもたちがいるからです。」とのお話が印象に残りました。「ポコ・ア・ポコ」の学生からは「大学生は子どもたちと年齢が近いので、親や他の大人に話しにくいことでも話してくれることがある。」と学生が一緒に関わる意義も聞かれました。初めて聞く苦労話や子どもたちと地域とのつながりを知り、熱心にノートにメモを取る学生や、子ども食堂の活動について質問が飛び交う姿もありました。学生たちにとって、子ども食堂の活動を知り、子どもたちとの関わり方について考える良いきっかけとなりました。

【学生の皆さんからの感想・意見の抜粋】

  • 私も幼いころ両親が共働きで、家で一人ぼっちで過ごすのはとても心細く、淋しく感じました。このように放課後に子どもたちが集まり、一緒に遊び一緒にご飯を食べるのは、子どもたちにとってとても心強く、心の居場所になっていると思います。自分が幼いころにもこんな場所があったらよかったのになと思います。

  • 子どもの居場所があるということは、そこに安心できる場所があるということだと思います。だから自分の居場所がないと不安になったり、気持ちが不安定になったりすると思います。そして自分の居場所は1つよりも2つ、3つあるほうがいい。例えば家や学校、子ども食堂もそうです。居場所がたくさんあれば、辛いことがあってもどこかで気持ちを受け止めてもらえる場所があれば、また頑張る気持ちにつながると思います。

  • ボランティアの方の話で、小学生から中学生に進学し忙しくなっても、「月ポコ」に足を運び、下級生の子どもたちの遊び相手をしてくれる子どもの話が印象に残りました。その子にとっての「月ポコ」の存在の大きさを感じ、あたたかな気持ちになりました。現在「月ポコ」は慢性的に人手不足で、毎月の活動日数も減ってきているそうです。私も時間を見つけて、ぜひお手伝いに行きたいなと思います。


【関連リンク】

教育学科 小学校教育コースの紹介はコチラ