日本は2025年に少子・超高齢社会のピークを迎えます。医療機関だけでなく、生活の場でも医療ケアが必要となり、医療・看護職が大幅に不足しています。こうした地域の課題と向き合い、活躍できる人材が求められています。
看護師は医師の診断にもとづき、診療や治療の補助を行ったり、傷病者や妊産婦の療養上の世話をします。“人を看る”という看護師独自の視点で観察や判断をし、時には診療方針において患者の意見を尊重して医師に進言することも大切な仕事です。
高度化・専門化する医療体制のもとでは、医師・薬剤師・管理栄養士やリハビリスタッフなどとの連携がますます重要になっています。患者さんと接する機会の多い看護師は、患者と医療スタッフ間のコミュニケーションを円滑にし、医療の質を向上させる意味でも、大きな役割を担っています。
※看護師の資格を取得するには、受験資格を持った上で国家試験に合格する必要があります。
人々が健康な生活を送れるように保護活動を行う仕事です。保健師の多くは保健所や保育センターなどの公的機関で働いています。地域の保健データを分析した上で、問題の解決に向けて乳幼児健診や健康相談、生活習慣病予防対策などを行ったり、乳幼児や障がいを持つ人々の家庭を訪問し、相談に応じ必要な支援を提供します。また、子どもから高齢者まで、健康に暮らせる地域づくりのための啓発活動、組織育成を行います。企業では、働く人たちの事故予防や健康相談、健診結果にもとづく保健指導や環境調整などを行います。
※看護師の資格を取得するには、受験資格を持った上で国家試験に合格する必要があります。
お産の介助、出産に至るまでの妊産婦への保健指導やアドバイス、産後の母子のケアなどを行います。また、育児指導、不妊治療に関する相談、思春期・更年期の性に関する相談など、女性の一生を通じた健康問題に関わります。病院や診療所に勤務する以外に、自分で助産所を開業することも可能です。なお、助産師資格は女性しか取得できません。
※看護師の資格を取得するには、受験資格を持った上で国家試験に合格する必要があります。