IBUゼミコンテストを開催



 2022年11月29日(火)本学大講堂にて、IBUゼミコンテストを開催しました。

 IBUゼミコンテストは、学生が日ごろゼミで研究している成果を発揮する場として平成28年から実施しているコンテストで、昨年度は新型コロナウイルスの影響で、出場チームが各教室からZoomで参加する形式としておりましたが、今年度は3年ぶりの対面での開催となりました。日本学科の坂田ゼミ、ライフデザイン学科の上田ゼミ、教育学部小学校教育コースの原田ゼミ3チームが参加し、それぞれゼミでの取り組みを披露しました。学長、副学長、事務局長及び参加学部代表教員が審査員として参加し、順位は以下の通りとなりました。

 

優秀賞 坂田殿の23人(日本学科 坂田ゼミ)

学長奨励賞 サラダフォー(ライフデザイン学科 上田ゼミ)

3位 原田ゼミ(小学校教育コース 原田ゼミ)

 

 

 

  • 各チームの発表内容

・人文社会学部 日本学科 坂田達紀ゼミ

「太宰治『走れメロス』を再読する ―読みを相対化して見えてくる真の価値―」

 太宰治の短編小説『走れメロス』は、正義や勇気、信愛や友情を分かりやすく描いた作品として高く評価されています。だからこそ、長年に亙って中学校国語の定番教材であり続けているのでしょう。しかし、その出来過ぎの大団円に、ある種の違和感を抱く人が多いのも事実です。そこで、国語教員を目指す学生の多い日本学科・近現代文学ゼミでは、どのように読解指導すればそうした違和感を払拭できるのかを検討・考察しました。その結果、肯定的な読み方に偏ることなく批判的な読み方をもして(=読みを相対化して)、その上でこの作品のプラス面(=真の価値)を析出することが重要であると考え、それを今回実践してみました。

 

・教育学部 小学校教育コース 原田三郎ゼミ

 児童文学作家のくすのきしげのりさんの作品について、くすのきさんや現場の教師たちを交えてサテライトキャンパスでのラウンド・スタディー(語り合う学び)を行った経験や実際に徳島のくすのきさんのアトリエを訪問しお話して頂いたことなどの活動を通し、研究を進めてきました。その内容について、どのように伝えればよいのか学生たちがその方法を主体的に考え、自分たち自身の言葉で熱く語りました。

 

・短期大学部 ライフデザイン学科 上田知美ゼミ

チーム名:サラダフォー(生活ナビゲーション学科ライフデザイン専攻)

発表タイトル:「大阪南部の地域活性化 ~道の駅に着目して~」

「大阪南部の地域活性化」というゼミの大テーマから、公的施設であり利用者の安全や地域の活性化を目的にしている“道の駅”に着目しました。大阪府下にある10駅の内、大学周辺にある4駅(しらとりの郷,近つ飛鳥の里・太子,かなん,ちはやあかさか)に取材に行きました。取材して分かったことは、(道の駅は)①生産者と消費者の橋渡しの場②地域の人同士の交流の場③各駅それぞれの特色が大阪南部を盛り上げている④地元愛溢れる温かい空間⑤今後の課題は若い世代の集客、という5点です。私たちが今回の取材で得た知識や感じたことを積極的にSNSに発信していくことが、地域活性化に繋がっていくのではないかと思いました。

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