【レポート】四天王寺所蔵 国宝「扇面法華経冊子」の世界 ~限定公開、次は2月5日(土)!
2022年2月3日
【学内展示】
四天王寺所蔵国宝『扇面法華経冊子』の世界
下絵に描かれる平安時代の暮らしを「かいま見る」限定公開のご案内
四天王寺大学人文社会学部の学生の4年間にわたる学芸員課程履修者の集大成となる毎年の学内展示ですが、今年は、四天王寺所蔵の国宝『扇面法華経冊子』の調査の際に撮影された2億画素という超高精細デジタル撮影による写真を期間限定で展示しています。
残念ながら、新型コロナウイルス感染症の拡大により、地域の皆様には2月3日(木)と2月5日(土)の2日間、いずれも13:00~15:00までの限定公開とさせていただいております。
それでも、2月3日(木)の公開日には、平日にもかかわらずたくさんの地域の皆様のご来場をいただきました。昨年秋の大阪市立美術館での聖徳太子の展示などで『扇面法華経冊子』に興味を持たれた方も多かったようです。
ご来場頂いた方から、「美術館や博物館の展示では、1面とか2面とかごく限られた扇面しか見ることができないが、写真であっても、これだけまとまった数の扇面を見ることができて、『扇面法華経冊子』についてよくわかった」との感想もいただきました。
展示用写真では、超高精細デジタル写真そのものを完全に再現することは不可能ですが、それでも、今までの美術書などで紹介されていた『扇面法華経冊子』の写真に比較すると、はるかに鮮明で細かい部分までよくわかります。
また、展示会場では、こうした鮮明な写真に併せ、学生たちの『扇面法華経冊子』についての解説文や、コラム、クイズなどもあって、『扇面法華経冊子』についての知識だけでなく、その下絵に描かれた世界が楽しめる内容になっています。
■展示準備から案内ガイドも務めた日本学科4年生の小池 真理子さんよりコメント
「思っていた以上にご来場頂き、驚いたと同時に今回の展示に興味を持っていただけたと実感し、とても嬉しかったです。展示準備で『扇面法華経冊子』の原本を四天王寺で拝見した時に、800年以上前のものが、こんなに綺麗に残っていることに感動しました。それを撮影した高精度の写真は、色鮮やかに残っている部分と褪せた部分の対比がより明確にわかり、銀や墨で描かれた水の描写も印象的で、繊細に描かれた原本の雰囲気のままに撮影されています。展示の見所は、全部です!(笑)ぜひ、2/5(土)もお待ちしています!」
ご来場の皆様をガイドする小池さんの様子
残る公開日は、2月5日(土)のみですが、当日は、これらの展示を企画・制作した学生たちの解説とともに、展示をお楽しみいただけるようになっています。ぜひ、ご来場ください。
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