社会学科歴史コースゼミの紹介
2023年9月12日
みなさん、こんにちは。社会学科の歴史コースに所属する教員の四方俊祐です。今回は私のゼミでの学外教育活動について紹介したいと思います。
私の専門分野は、アメリカ外交史や米中・米台関係などの近現代史・国際関係史です。私のゼミでは、所属学生たちは欧米の近現代の歴史の中で興味のあるテーマを各自で研究・報告しています。昨年度夏学期は、文献講読において、アメリカ合衆国の移民の歴史を読み、華僑や他の移民や奴隷貿易などについて学びました。
その観点から、日本における国内外への移民の歴史を通じて、グローバル社会の中の日本社会を理解する目的で、神戸華僑博物館と神戸市立海外移住と文化の交流センターという移民関連ミュージアムを訪問しました。
なお昨年はコロナ感染の拡大防止のため、ゼミ4回生全体のうち6月半ばと7月半ばに半数ずつ(とはいえ学生の都合に合わせて)参加する形で実施しました。
2回に分けた訪問は、同じスケジュールで行われました。午前中の神戸市立海外移住と文化の交流センターでは、専門調査員天辰氏より館内展示の説明を受けました。学生たちは1時間超の案内の中で、近代以降の日本人がどのような理由で海外に移住したのかを学びました。
昼には、神戸の南京町の屋台で食事をしました。角煮バーガーはおいしかったですね。
午後には、神戸華僑歴史博物館に移動し、館長の安井氏(神戸大学名誉教授)に直々に、30分ほど日本における華僑の歴史について説明を受けました。その後、展示室で安井氏により解説を受けながら、展示を閲覧しました。
ゼミの購読で読んだような歴史上の人物が、また高校の歴史教科書に載っているような人物が、関西の身近な都市で活動していたことについて展示品を通じて理解し、学生たちは少し驚いていました。
丁寧に解説いただいた、天辰様、安井先生本当にありがとうございました。学生の皆さんも、夏学期の暑い時期でしたが、参加お疲れ様でした。若い学生の皆さんは元気でしたね。引率した教員の方が疲れてしまいました。
冬学期には、3回生ゼミの学生の皆さんと、大阪府立中央図書館を訪れました。
大阪府立中央図書館には、300万近い蔵書があり、四天王寺大学図書館には残念ながら所蔵されていない重要な書籍もあります。大阪府民だけでなく近郊都市住民でも借りることができます。そのためゼミ学生も図書館利用者カードを取得して、それぞれの研究テーマに関する書籍を調べました。
午後から、珍しい地下書庫ツアーに参加しました。撮影禁止であるため詳細は紹介できませんが、世界的にも貴重な蔵書から、マンガ雑誌、幼児絵本まで数多くの蔵書について1時間程度の説明を受けました。あまりにも広い地下書庫の蔵書を探すために図書館のスタッフは自転車も活用しているそうです。ゼミ学生の皆さんはたくさんの図書を読み、自分なりの世界観を広げてもらいたいと思います。
社会学科は、3回生になると歴史コースだけでなく、人間・社会コース、地域・メディアコース、心理コースの4つのコースに分かれて、「自分らしく、社会をアップデートする」専門的な学びを得ることができます。オープンキャンパスに参加して、ぜひ大学の雰囲気を感じてみてください。
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