地域・メディアコース 田原先生紹介



田原範子(たはらのりこ)です。

 文化人類学、医療社会学、社会調査実習、演習(ゼミ)などを担当するフィールドワーカーです。私は勉強が好きなわけではないのですが(むしろ苦手)、大学を二つ卒業しました。最初は薬学部でした。新聞部で活動していて、記事を書くためにいろんなところへ行きました。薬害被害者の話を聞いたり、脳性麻痺の障害者の介護に入ったりしていました。そして就職活動にも出遅れ、就職浪人(今でいうフリーター)になりました。

 フリーターしながら、ふと、もう少し学んでみようと思いついて、二つ目の大学(夜間部)の文学部に進学しました。ここではオカルト研究会に入り、世の中の不思議現象を調査していたこともあり、卒業に六年かかりました。その後、大学院に進学し、八年かけて修了しました。そのうちの三年間は、ガーナ共和国の古都クマシの近くの小さな村で三年間、住み込み生活していました。早朝、畑でキャッサバ芋を収穫し、マーケットで卸すお母さんたちにくっついて、お話を聞き、お祭りや儀礼に参加しました。

 日常生活を共にしながら、いろいろなことを学ぶのは、フィールドワークと呼ばれる社会調査の方法です。あまり効率的な方法ではありませんが、一緒に時間を過ごし、日常の細々したことを話し合いながら、その地域の習慣や考え方を学ぶことで、これまで存在することさえ知らなかったことを発見する、スリリングな経験です。

もしフィールドワークに興味をもった人がいれば、よかったら私の本を読んでみてください。

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