夏休み恒例! 集中講義「パフォーマンス実践演習」[後編]



4日間に渡る、集中講義「パフォーマンス実践演習」3日目です。

フリーアナウンサー、松浦先生の早口言葉のエクササイズは、ひとつひとつの言葉の意味や状態を思い浮かべて強弱、緩急をつけて発声します。もはや早口言葉の域を超えて、目の前にその世界が立ち上がるかのようです。

 

身振りも交えて、発声練習の立ち姿も堂々としてきました。

続けて、昨日のインタビュー取材をもとに原稿を書いて、他己紹介をしました。レポーターのお仕事が少しイメージできたかもしれませんね。

中島先生の身体表現の時間です。

「無対象」のワークでは、ある動きに欠かせない物やあるはずの対象物が、実際にはありません。なわの無い「大なわ跳び」、ボールが無い「ドッヂボール」といった具合です。全員で見えないものを感じながら、お互いに呼吸を合わせて動いていきます。

 

上手に飛べずになわを引っ掛けることも、ボールに当たって痛い思いをすることもありません。失敗や痛みが笑顔に書き換えられるような自由なワークに、誰もが大いに盛り上がりました。

休憩をはさんで、くじ引きで決まった配役について、各自が考えた設定をみんなの前で説明していきます。本当にこれで良いのか、不安でいっぱいです。この後、先生方からのアドバイスを参考に、ストーリーを練り上げていきます。つい言葉を中心としたシナリオを考えようとする受講生に対し、中島先生は「動いて考えるように」とアドバイスされていました。

 

最終日。1限目は、中村先生のヴォイス・トレーニングで午後からの発表に向けてウォームアップしていきます。腹筋をしながらの発声練習では、一番きついところで先生から、そのままキープと声がかかります。頑張って体勢をキープしたまま声を出し続けます。

 

2限目は、いよいよ本番に向けてリハーサルがはじまりました。極めて短い準備期間ですから、まだ完成形が見えず苦労しているグループもあります。状況をセリフで説明しようとすると、かえって伝わりにくく不自然な演技になってしまいます。中島先生からは、「これまでやって来た言葉を使わないコミニュケーション、身体表現のワークを思い出して!」とゲキが飛びます。各キャラクターの特性にあった動きのアドバイスも受けて、3限目の本番までに練り直します。

 

お昼休みを挟んで、ついに発表の時間がやってきました。日本学科の先生も観劇に来てくださいました。

中島先生の「スタート」の合図で10分間の舞台がはじまりました。2限目のアドバイスを見事に吸収して、どのグルーブも大きく雰囲気がかわりました。動きもダイナミックになって表現力もぐんとアップしています。短時間で、こんなに変わるものかと驚くばかりです。これまでレッスンしてきた事が花開いた、そんな瞬間でした。

最後に受講生同士でふりかえりのディスカッションを行いました。これまでと異なる視点が獲得できたと同時に、あらたな課題もみつけた受講生たち。その表情は、いずれも晴れ晴れとしていました。

 

たった4日間の夏の出来事でしたが、受講生のみなさんはそれぞれに、成長を実感できたのではないでしょうか。この集中講義で得た自信を、これからの人生に活かしてもらえればと願っています。

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