学芸員になろう!!――その学びの実際のプロセスとは?



日本学科と社会学科に設置されている学芸員養成課程での学びの様子を紹介します。学芸員養成課程とは、博物館や自治体などで、文化財に関わる専門職となる学芸員資格を取得するための課程です。

1年生から4年生の間で展開する課程の学びには、教室での講義だけでなく、実際に博物館に見学に行ったり、学内や博物館での実習をしたり、各種の教育普及活動の実践に取り組んだり、そして、最終的には、学内展示を制作したりと実践的な学びが多く含まれますその様子をご紹介します。

1年生は、まだまだ基本的な知識を教室でしっかりと学ぶ時期です。しかし、授業時間外に実際に博物館に見学に行ってレポ―トをまとめる課題に取り組んだり、この写真のように、実際に博物館で学芸員として勤務されている方をお招きして、学芸員の職務についての講義を受けたりします

 

2年生になると、教室で学んだことを実際に現地で確かめるという目的のもと、博物館での見学実習も実施されます。また、大学内においても、資料とその展示方法などについての理論を学ぶだけでなく、実習も行われます。

この日は、受講者が持ち寄った「私の宝物」について、どのように解説して展示すれば、第三者とその「私の宝物」の価値の共有を図ることができるのかというグループ学習をしています。そもそも「博物館資料」とはどのようなものなのか、それを展示して、価値の共有を図ることの意味について考えるきっかけとなります。

 

そして、博物館に見学に行った際に、その教育普及活動と出会う機会があれば、その活動を体験することもしてみます。この日は、奈良国立博物館での「仏像に装束を着せてみる」というワークショップ「ほとけさまに服を着せよう!」に参加しました。彫刻として表現されている仏像のまとっている装束が、実際にはどのような構造でどのような仕組みで身にまとわれているのかということを、法衣を実際に仏像に着付けて理解するという体験講座です。このようにして、博物館における教育普及活動の実際に触れることにより、学芸員の役割に気づくことができます

 

      ならはく教育普及スペース「ちえひろば」にて

3年生から4年生になると、博物館での実際の展示活動に関わる機会も増え、博物館内での実習も行います

 

 

そして、卒業前には、受講者が展示を企画して、これを形にして、公開する学内実習も実施されます。展示テーマを決め、必要な調査や研究を行い、展示プランを作り、展示資料を作成し、そして、展示を完成させるまでの過程においては、教員のアドヴァイスや、手助けはあっても、学生自らが学び、努力し、その成果を形にしなければなりません。地域の方々に公開する場では、なかなか鋭いご質問にたじたじとなることも。「もっと勉強しなあかんねえ」と励まされたりもします……。

展示実習の学外公開(絵解きも!)をおこないました!!

このように、学芸員養成課程での学びは、資格取得のための学びだけでなく、学生の主体的な学びの実践の場ともなっています。

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