「大学の学び」が社会で生きる――日本学インターンシップ演習報告会
2023年2月24日
「日本学科で学んだことって、就職に役に立つの?」と疑問に思う人も少なくないかもしれません。実は、日本学科の学びは「仕事」に生かすことができるのです。
日本学科では、学科独自の就職支援として「日本学インターンシップ演習」という科目を用意しています。この科目は、卒業後の進路選択の一助となるよう、日本学科の学びを生かせる派遣先に出向いて、一週間の実習を行うというものです。今年は、24名の学生を、学校や官公庁、日本語学校、広告代理店、印刷会社、教育企画企業、図書館に無事に派遣することができました。それぞれの体験や学びを共有し、深化させていくために、2月はじめに報告会を実施しました。
報告会では、学生が司会進行をおこないました。派遣先での業務内容の報告のほかに、そこでの学びや大学の学びがどのように業務に生きたのか、あるいはインターンシップ参加前と参加後でどのように意識が変わったのか等が報告されました。
学生の報告からは、「営業に同行することで社会人としてのマナーを学んだ」や「図書館受付業務を通して、傾聴力が仕事には必要だとわかった」「主体性が大事だと感じた」等、実習による学びがあったことが報告されました。
では、実習の業務で生きた大学での学びとは何でしょうか?「わかりやすい文章を書く能力」「分かりやすく伝える能力」「コミュニケーション力」「敬語の知識」「パワーポイント作成技術」「発表する機会が多いので,緊張せずに模擬授業を行うことができた」など日本学科で培われる能力が複数あげられました。
参加した学生からは今後は「主体的に物事に取り組みたい」「日本語母語話者にわかりやすく話せるように、文法語彙の知識を増やしたい」など意欲的な課題が述べられました。
どの発表も学びが充実しており、聞いている教員も感心することしきりでした。
学生による司会のもと、主体的な質疑応答が見られました。担当する教員も受講生に主体性積極性という態度がしっかり身についたと感じました。報告会には、派遣先のご担当者がzoomにて参加してくださり、コメントをくださいました。
受講生からの感想は下記の通りです。
この授業の全てが本当に貴重な体験でした。履修して本当に良かったです。
今回、個人として、チームとしての自由度が高い分、責任が大きい事柄を多く経験しました。これが社会で働いていくことだと学び、貴重な経験ができました。
自分のインターンシップ先で培ったことはもちろんありますが、報告会できいたインターンシップにも行ってみたいと感じるなど、インターンシップそのものの楽しさを味わえました。ありがとうございました。
本当に有意義な時間となり、また機会があればインターンシップにどんどん参加していきたいと思える授業でした。普段の授業では学べないことが多く、参加してよかったと心から思いました。ありがとうございました。
この授業を履修したことで、予想していたよりも有意義な時間を過ごすことができました。履修して良かったです。ありがとうございました。
受講して良かったと思います。今後の課題を見つけることができたこと、自分にできることがわかったことがよかったです。ありがとうございました。
受講生は、日本学科の学びは「仕事」に生かすことができる、日々の学びの積み重ねが社会人としての第一歩を作ると感じたのではないでしょうか。私たち教員は、日本学科の学びを積み重ねて、立派に社会に巣立っていくことを信じています。
最後に、ご多忙の中、実習生を温かく受け入れご指導くださいました協力機関の皆様に、厚く御礼申し上げます。
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