学内展示が完成!! ――学芸員養成課程の集大成
2023年1月10日
人文社会学部の日本学科と社会学科では学芸員資格を取得することができます。
学芸員養成課程の4年生は、3年生後半からの博物館実習の成果のまとめとして学内展示を企画し、卒業前のこの時期、大学内の図書館前ラウンジおよび図書館内展示ケースをお借りして学内展示実習を行います。
今年の展示テーマは、「『絵伝』から聖徳太子を知ろう―愛したいし・愛されたいし-」です。
1月7日(土)、朝から夕刻まで、一日をかけて展示を行いました。本年度の展示では、「聖徳太子絵伝」六幅のほぼ原寸大のレプリカという大物がありますから、「うーん、一日で完成するのかなあ……」と、作業開始時点では、かなりの不安がありました。
こちらのレプリカは、四天王寺が所蔵する遠江法橋筆の六幅の「聖徳太子絵伝」の詳細な写真データを奈良国立博物館からご提供いただき、入試広報課のご協力のもと、学内で作成したものです。このような大型資料を六面も並べて展示することは、学内展示では初めての企画です。それでも、実習生たちは、四天王寺の宝物館での実習で大型の資料の取り扱いは経験済みですから、自分たちで考えて、相談しながら要領よく作業を進めていきます。担当教員からは「すごい!! 成長したねえ」のコメント。
大型資料の六面の展示を無事に終えて、次は、学生たちの企画展示の部分に取り掛かります。毎年のことですが、頭の中で考えていることと、実際にそれを展示の形にするのは大違いとなって、最初は「どうしよう……」と考え込む時間が発生します。とはいえ、この状況から抜け出し、展示を予定通りの形に仕上げていくのが実習の大切なポイントですから、担当教員は手出しをしません。
しばらくは、ああでもない、こうでもないと学生同士で討論していますが、次第に形が見えてきて、限られた空間内に適切にパネルを配置できるようになっていきます。どうしても困ったときだけ、担当教員のアドヴァイスを求めつつ、企画展示のパネル貼り作業も順調にすすんでいきました。
あっという間に夕方となり、外が暗くなった17時ごろに展示が完成。それぞれが主に担当したパネル展示の前で記念撮影です。この日は、展示活動の途中で、体調不良となった学生が早退してしまい、全員揃った写真とならなかったのが残念です。
学内展示は、1月10日(火)から2月4日(土)まで開催されます。図書館前ラウンジと図書館の展示会場に、ぜひご観覧にお越しいただき、実習生たちの学びの成果を御覧ください。
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