白熱! 11年目の日本学科ブックトーク大会



日本学科1年生のブックトーク大会が今年も実施されました。

「ブックトーク」とは、1年生の必修科目「大学基礎演習II」の必修課題で、自分の設定したテーマにしたがって本を3〜4冊選び、それらの内容を紹介していくものです

その準備は、夏休みからはじまります。紹介したい本をその時期に選んでおいて、授業では、選んだ本の紹介したい個所や部分について書き抜いたり、要約したりしたうえで、それらを盛り込んだ発表原稿を作ります。発表原稿ができあがったら、聞き手が理解しやすいようにA4で1枚のレジュメを作成します。どの部分を口頭で説明し、どの部分をレジュメに記すといいのか、学生たちは頭をひねることになります。

レジュメと発表原稿ができあがったらいざ発表!! 学生たちは、各々のお気に入りの本の良いところ、気に入ったところ、感動したところをテーマにからめながら語ります。この授業を通して、学生たちは自分の考えを聞き手に的確に伝える技術を学んでいくのです。この活動は、日本学科で長年にわたり行われている、いわば伝統ともいえる活動です。

ブックトークは予選と本選に分かれています。予選は各クラスの授業のなかで行われ、全員がクラスのメンバーの前で発表をします。そして、互選によって各クラスの代表2名を選びます。こうして学生は、人前でまとまった内容のあることを話すというプレゼンテーション技能を学び、同時に、クラスメートのブックトークを批評することで、自分のスピーチに何が不足していたのか?などについて振り返る経験をします

クラスで選ばれた代表は、合同授業において学年全員の前で発表します。約百名の学生たちの前で発表するので、ずいぶん緊張したことでしょう。とはいえ、代表によるブックトークは予選を勝ち抜いたものだけに、どれも素晴らしいものでした。取り扱うテーマも「ミステリー」や「家族」といったものから、「幸せの価値」「記憶を失うこと」、そして「マイノリティの愛」「狂気が描く恐怖」など大変バラエティに富んだものでした。どれも発表者の伝えたい思いがあり、聴衆も集中して聴きます。どの発表に対しても発表の後にはすばらしい拍手がありました。

学生と教員による投票の結果,1位に1名 2位に1名 3位に2名の学生が選ばれました。4名の学生は,その次の合同授業の機会に表彰され、記念品が贈呈されました。

4名の学生は、自分たちのブックトークが高く評価されたことで自信がついたことでしょう。また、表彰されなかった学生も代表に選ばれなかった学生も「人前で自分の考えを伝える楽しさや大変さ」を身をもって知ったのではないでしょうか。この経験を忘れずに、自信をもって自分の考えを伝える努力を積み重ねてもらえたらと思います

日本学科には、学生の表現力やコミュニケーション力を伸ばす機会を多く設けられています。学ぶことを楽しみながら,社会で生かせる能力を身につけてほしいと願っています。

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