コミュニケーションで重要なこととは?インタビューの極意とは?―「パフォーマンス実践演習」2日目
2022年9月27日
日本学科の集中講義「パフォーマンス実践演習」の報告の続きです。
講義2日目の1時間目「身体表現」では、ことば以外の手段によってコミュニケーションをとる様々な運動エクササイズや課題に取り組みました。
わずかな動きや視線によって他者の意思をつかむのは、普段あまり意識しないようなきめ細やかなコミュニケーションです。また、言葉掛けをしながらの全員キャッチボール(ボールの数はどんどん増えていきます!)では、ボールと言葉を同時にやり取りすることを通して、投げかけるにせよ受け取るにせよ、一方的では決してうまくいかず、目配りして相手を見定め、また相手に対して「あなたに投げるよ」「私は受け取れるよ」と意思表示することが必要である、というコミュニケーション上の重要事項が実体験できました。
2・3時間目は「発話・口頭表現」です。はじめにおこなった受講者各人の自己紹介が格好の実例、題材となり、講師の先生による話し方の留意事項のレクチャーが、受講生に実感を持って受け止められたことと思います。発声練習を重ねた後、ペアになって相手を取材するという課題に取り組みました。
デモンストレーションも経て、先生からインタビュー時の留意点を教わった上で挑戦しましたが、これだけ時間をかけたインタビュー活動というのは大学に入ってほとんど初めての体験で、いろいろな困難さや疑問を感じたようです。取材経験を経て疑問に感じたことを講師の先生に質問すると、先生は懇切丁寧に答えてくださいました。そしてこの取材を元に、2~3分間の他者紹介プレゼンテーションを構築してくることが宿題として課せられました。
2日目最後の時間はグループワークです。受講者には1日目に演じるべきキャラクター(ただし人間ではない)が割り当てられ、そのプロフィール作りが宿題とされていました。「それぞれのキャラクターがその特性を示しつつ(演者は見る人にわかるように演じつつ)、互いに意思疎通を図りながら、自分たちの存在理由を見出そうとする過程を演じる」という最終課題に向けて、グループの協働作業が始まりました。
果たしてどんなパフォーマンス作品ができるのでしょうか。この難しい課題の最終発表まであと2日しかありません。もう前半は終了という進行の早さに驚きです。
3日目に続きます。
【関連リンク】
▼「パフォーマンス実践演習」
1日目:自己表現力を伸ばす、コミュニケーション能力を磨く
2日目:コミュニケーションで重要なこととは?インタビューの極意とは?
3日目:身体表現、口頭表現の授業の発展編
最終日:いよいよ成果発表、そして振り返り

