6月12日のオープンキャンパス、日本学科イベントのご報告!!
2022年6月20日
6月12日に実施されたオープンキャンパスは、晴天に恵まれました。日本学科では、学科イベントとして、学生による学科紹介のプレゼンテーションと、日本語教育のミニ授業を実施し、多くの生徒や保護者が参加されました。
◎学生による学科紹介プレゼンテーション
最初は、2名の在学生による「日本学インターンシップ演習」という科目についての紹介です。
インターンシップとは、学生として、短期間、企業や市役所、図書館などに出向いて職業体験をするというものです。日本学科では、主に2年生を対象に、日本学科の学びを活かすことができる企業や官公庁に受け入れていただき、そこで実際の業務を体験させていただきます。現在、この科目のインターンシップ先には、藤井寺市内の中学校、藤井寺市役所観光課、藤井寺市立図書館、出版関係の企業などがあります。このプレゼンテーションでは、この科目を受講した学生が、インターンシップに参加し、実際の業務を体験したからこそ得られたものを報告してくれました。
次のプレゼンテーションでも、2名の日本学科の学生が、日本学科で必修の授業や、国語の教員免許関連の科目、あるいは日本語教員養成プログラムなどについて紹介してくれました。1年生の必修授業ではプレゼンテーションの課題が多いので、人前で話す度胸がついたとのことでした。たしかに、この日のスピーチをしてくれた学生は、原稿なしで堂々と話していましたね。さらに、「古典I」(国語の教員免許に関わる授業)では単語テストや模擬授業をおこなうとか、「日本語教育学概論」(日本語教員養成プログラムの授業)はグループワークが多いなど、詳しく授業の内容を紹介してくれたので、参加者の皆さんは日本学科での学修のイメージを膨らませることができたのではないでしょうか。
◎ミニ授業:日本語教育の体験授業
日本語教育の歴史を紐解けば、7世紀にはすでに日本語学習者がいたと記す歴史書があります。以降、戦国時代を経て、現代に至るまで世界中に日本語学習者がいるということになります。
さて、授業の本題ですが、日本語学習者が苦労することとして「音声」が挙げられます。
日本語の音声の特徴は、モーラ(拍)にあります。モーラとは、等時性(同じ時間だと感じられる性質)によって数えられる音の単位のことです。日本語学習者の中には、促音「きって」や長音や拗音「とうきょう」の発音や聞き取りに困難を感じる方も少なくはありません。では、どのように促音や拗音に慣れてもらうとよいのでしょうか。
音声指導の方法として、俳句を作らせることがあります。参加者の皆さんにも、早速5・7・5の俳句を作ってもらいました。参加者が作った俳句に読み込まれたのは、「除夜の鐘」や「夏休み」「すいか」など。どれも、日本文化や暮らしを学ぶきっかけにもなる言葉です。たとえば「夏休み」から話を発展させて、出身国の夏休みと比較してもらうと楽しいでしょうね。
などなど、日本語教育の現場を体験できたミニ授業でした。
今回のオープンキャンパスでは、6名の日本学科の学生が応援学生としてお手伝いをしてくれました。学科紹介のスピーチだけではなく、ミニ授業でも積極的に参加者のみなさんの活動を手助けするなど、大活躍してくれました。
高校生の皆さん、大学生活についての疑問点や不安があれば、ぜひオープンキャンパスに足を運んで、日本学科で学んでいる体験をリアルに話してくれる応援学生に質問してくださいね。
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