とうとう10周年!! 伝統となった1年生のブックトーク大会



1年生時の必修科目「日本学表現演習II」では、毎年、冬学期の半ばに、「ブックトーク」をおこなっています。ブックトーク自体はすでにいろんなところで取り組まれていますが、日本学科のそれは、2012年の日本学科の創設以来、学年全体での恒例イベントとなっており、しかも今年度で10回目を迎えることになりました。

「ブックトーク」の実施までには、十分な時間をかけて準備をおこないます。まずは夏休み中に、本を読んで取り上げたいと思うものを選んでおきます。そしてそれらを授業に持参し、印象的な文章を抜き出したり、内容を要約をしたりした読書メモを作っていきます。そうした下準備を踏まえて、発表原稿を書き、さらにA4判で1枚分のレジュメを作成します。「ブックトーク」では口頭で説明する部分と配布する資料を使って伝える部分をうまく組み合わせるのがコツです。

準備を終えると、日本学表現演習のクラス単位で、予選が行われます。これは、全員がプレゼンをやってみるという必修課題であると同時に、学生による互選でクラスの代表を2名を選抜する場にもなっています。それぞれが自分のプレゼンに向けて緊張感を漂わせながらも、また、周りの友人がどのような本をどのように読んでいるのかも知ることができ、「あ、その本、知っている。自分も読んだよ。へえ、そこがよかったんだ……」などという連帯感も入り交じった時間となります。

 

そして、こうして選ばれたクラスの代表による本選が行われます。この時は、1年生全員が大教室に集まって、ここに写真を挙げている12名の各クラスの代表たちの「ブックトーク」を聴きます。それぞれのクラスから選抜された代表だけあって、どの「ブックトーク」もそれぞれの発表者の個性豊かで興味深い内容のものが揃いました。聴衆の学生たちも熱心聴き入っていて、素晴らしいプレゼンにはどよめきや盛んな拍手が起こりました。

熱気に包まれたプレゼンのあとは、学生と教員による最優秀「ブックトーク」を選ぶ投票がおこなわれます。以前はこれをワークシートに記入していましたが、昨年度からはスマートフォンが用いられるようになりました(なので、写真中の机にスマートフォンが映り込んでいます)。

今年度は、1位に1名、2位に1名、3位に2名の学生が選ばれました。この4名は、合同授業の機会に表彰され、記念品が贈呈されました。

 

優秀学生たちには、これからの大学生活を送る上での自信になったのではないかと思います。しかし表彰されなかった学生も、代表をめざしたのに代表になれなかった学生も、悔しさや、発表に対しての手応えを感じたことと思います。そうした気持ちをバネに、さらなるステップアップをめざしてほしいと思います。

このように日本学科では、皆さんの力をためして伸ばす機会をいろいろと設けています。楽しみながら力をつけてほしいと願っています。

 

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