学内展示を学外の方々に公開!!ー学芸員課程履修学生の成長した姿が見えました



四天王寺大学人文社会学部の日本学科と社会学科で、学芸員課程を履修している学生の4年間にわたる成果発表となる学内展示が本学図書館前ラウンジにて開催されています。

今年は、四天王寺所蔵の国宝『扇面法華経冊子』の調査の際に撮影された2億画素という超高精細デジタル撮影による写真をメインに、それらの写真について学生が解説を付し、さらには、関連するコラムやクイズなども用いた展示が行われています。

 

昨年は、新型コロナ感染症の感染状況から学外公開は一切行わないこととなり、学生たちは大変、残念な思いをしました。今年はどうなるのかと今年度の学芸員課程履修者たちは心配していましたが、新型コロナ感染症の感染拡大はあるものの、この展示の学外の皆様への公開は、2月3日(木)と2月5日(土)の2日間、いずれも午後1時から3時までと限定することとして、なんとか学外公開ができることとなりました(公開はすでに終了しています)。

 

学生たちは、現在の新型コロナ感染症の状況から、公開日を設けても、展示を見に来てくださる方が、はたしていらっしゃるのかなと心配しつつも、それぞれの公開日には、履修学生たちが案内役としてスタンバイし、来場者をお待ちすることとしました。

 

すると、思いがけないことに、2日間ともに、たくさんの学外の皆様のご来場をいただき、学生たちは驚くとともに、大変うれしく思う結果となりました。

来場者の中には、昨年秋の大阪市立美術館での聖徳太子の展示などで『扇面法華経冊子』に興味を持たれた方もいらして、皆さん、大変熱心に観覧してくださいました。学生たちの解説や、説明も、熱心に聞いてくださいました。

 

 

「写真であっても、これだけまとまった数の扇面を見ることができて『扇面法華経冊子』についてよくわかった」、「今まで書籍などの白黒の写真では、よくわからず、すごく気になっていたことが、今回の展示で明らかになった」などのご感想もいただきました。

なにより、学芸員課程履修者にとっては、実際に来場者をお迎えして、自分たち以外の方たちがどのように展示をご覧になり、どのような感想や意見を示してくださるのかを実際に知ることで、自分たちが企画し設営した展示に対する「責任」を自覚することができます。その「責任」を自覚してこそ、学芸員課程の学修が修了するのだということがしっかりと学べた機会となりました。

 

こうして多くの方に展示会場にまで足をお運びいただき、受講者のこの展示を企画し完成させるまでの苦労(実は、あまりの課題の多さに、「もう無理だ、とてもできない」と思ったこともあったそうです)も、報われたことでしょう。

また、お寒い中、展示会場に足を運んでくださった皆様には、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

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