卒業生のお話を聴き、自分の今後について考える——「日本学表現演習Ⅰ」より
2021年8月4日
1年生の夏学期の必修授業「日本学表現演習Ⅰ」は、普段は1学年を6つに分けた少人数クラスで授業を行っていますが、学期最後の回は「卒業生のお話を聴く——仕事を通じて社会を知り、卒業後の自分をイメージする/在学中にすべきこと」と題する合同授業を行いました。この授業はハイブリッド方式で、受講生の半数が登校しての受講、半数がオンラインでの受講ですが、この回については6教室およびオンライン受講者がweb会議システムで1つの会議に参加する形を取りました。その会議に、現在社会人としてご活躍中の日本学科の卒業生にもご参加いただき、受講者全員がそのお話を拝聴しました。
この授業ではすでに6月に「将来について考える・進路の道筋を知る」という回を行っています。そこでは、学生たちは現段階での自分の志望する進路を確認し、教員をめざす場合および一般就職や公務員をめざす場合のそれぞれにつき、就職までの道筋や心がけるべきことについて、その道の専門の先生や職員さんに説明していただいていました。
今回はまず授業冒頭にグループワークの形で、卒業生にぜひ伺ってみたい質問——現在のお仕事について、就職に至る軌跡、学生時代に関してなど——を考えて準備しました。
そしていよいよ卒業生のお話です。今年度は、一般就職の方お一人、教職の方お二人(それぞれ中学校、高等学校の「国語」の教諭)をお招きしました。ある方はパワーポイントのスライドを巧みに使い、またある方は職場である教室で板書をしながらまるで授業のように臨場感あふれるお話をしてくださいました。学生たちは、現役社会人による、普段聴く機会のないお話に真剣に聴き入っていました。
お話の後は質疑応答の時間を設け、個人で、あるいはグループで、直接先輩方に質問し、お答えいただきました。お話を聴いての1年生の振り返りから一部ご紹介します。
- どんなことも早くから始めて損することはないし、後々自分のためになると気付いた。
- これから興味を持ったことには挑戦していこうと思った。
- 今回お話してくださった方全員が、人と関わっていくこと、興味のあるものは取り組んでいくことが大切だとおっしゃっていたので、その二つのことは特にしていくべきだと考えている。
- 様々なことに挑戦し、人間関係も広く持つ、世界を広く知れるようにすることが必要だと思った。その中でも自分の軸になることを持つことも必要だと思った。
- 日本学科という強みをいかすために、日々の授業を真剣に学んでいこうと思った。
1年生の夏学期といえば、大学に入学したばかりで就職など当分先のように思えるかもしれません。が、今回のお話で、先輩方が学生時代の様々な経験を将来につなげていたことがわかったことと思います。今回の体験を材料に、1年生のみなさんが、自分の将来に思いをはせ、今後の学生生活を実りあるものにしていくことを期待しています。
【関連リンク】

