人文社会学部 日本学科 -最新情報-

「国語」模擬授業の総仕上げ —— 模擬授業コンテストの取り組み

4年生冬学期「教職実践演習」では、例年、模擬授業コンテストを実施しています。教育実習を終え、教員採用試験の結果も明らかになったこの時期、教職志望の4年生にとっては、「国語」の先生として教壇に立つための「総仕上げ」の時期となります。模擬授業コンテストとは、学生が一人で授業の内容を考えるのではなく、仲間と協同して工夫を重ね、よりよい授業を実現することに目標があります。

現代詩「私を束ねないで」(新川和江)を教材とし、6グループが一連ずつを担当します。まずはメンバー全員、一人ひとりがグループ内で自分の考えた模擬授業を実践し、相互批評を経て代表授業者を1名、定めます。代表授業者の授業はメンバーそれぞれの意見やアイディアを活かして、よりよいものへと改善し、今度はその授業を、他のグループの前で実施し、評価を得ます。他のグループから示された意見などを代表授業者は自分のグループに持ち帰り、さらに授業を改善します。

今年度は、コロナ禍により、学籍番号奇数グループと偶数グループが交互に対面授業・リモート授業となるハイブリッド型での授業運用だったので、模擬授業の実施やグループディスカッションも、教室の中と、オンライン会議システムとに分かれての実施です

そして、いよいよ模擬授業コンテストの本番です。リモート組も含め、全員が生徒役となって、グループ全員でブラッシュアップしてきた授業を見守ります。各グループが一連ずつ、授業を進めていくことで、全5連からなる「私を束ねないで」の全体を理解することになります。実は、この詩は、夏学期の授業「教育実習指導」でも模擬授業の教材として取り上げました。その際には、5連全体を20分間の模擬授業で扱ったのですが、今回は一連ずつ、20分かけて生徒とともに読みを深めていきます。

教員が今回の課題を示した段階では、一連で20分も授業ができるのか、学生たちには不安な様子も窺えましたが、コンテスト本番の模擬授業では、生徒役とやりとりしている間に時間が足りなくなるグループもありました。

優れた文学教材は、読み込めば読み込むほど作品の世界が広がり、多様な解釈の可能性が生まれ、様々な課題が明らかになるものです。教室における、こうした経験の積み重ねにこそ、「国語」の授業の醍醐味があります。学生たちの相互評価のコメントには、改めて「国語」の授業の深さや難しさ、楽しさや面白さに言及したものが多く見られました

来年度から「国語」の先生として教壇に立つ皆さん、知識の切り売りをするのではなく、生徒たちが文学の魅力に気付き、思索を巡らせるような授業をぜひ実現させて下さい。期待しています。

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