日本学科の地域貢献活動 [後編]
2020年3月24日
IFW(インターナショナル藤井寺ウォーク)2019に、本学の学生と留学中の浙江工商大学からの留学生、そして教員が参加協力しました。前編に引続き、3回にわたって行ったIFWの活動のうち、第2回:古代料理をつくって古墳で食べる会(2019年12月8日)と、第3回:寺社巡りと辛國神社の星まつり灯火会(2020年2月3日)についてご報告します。
第2回は古代料理作りの様子です。
春のような陽気にめぐまれた日曜日の午前中、藤井寺市立市民総合会館(パープルホール)の調理実習室で古代料理を作り、それを近くの遊べる古墳「史跡公園 津堂城山古墳」で食べるというイベントです。
午前10時半から古代料理の調理開始。料理研究家の足立敦子先生が考案された、古代米、鹿・猪の焼肉、貝のスープという古代料理メニューを、足立先生のご指導と観光ボランティアガイドの森康員さんの解説に従い、大学生・留学生・教員のグループに分かれて料理しました。日本人学生は、留学生のわからない言葉や調理手順を説明したり、食材や食器を準備したり、作業をスムーズに進めるサポートに努めました。
中国人留学生には、古代料理もさることながら、みんなでいっしょに料理を作る体験がとても印象に残ったようです。
留学生の感想です。「自分で一から作れて楽しかったです。」「みんなと一緒につくるのはめっちゃ楽しかった。」「皆で一緒に料理をつくることが初めてですから、この体験は本当に楽しかったです。」 というのも、中国では早くから学業に精力を注ぎ、大学も寮生活で食堂での食事がふつうなので、このような機会が少ないからだそうです。留学生との交流では、こんなところからも日本との違いが伺えて視野が広がりますね。
1時間半ほどで古代料理は完成、小春の日差しの中、津堂城山古墳に向かいました。広々とした芝生にシートを敷き、古墳で古代料理を食べ古代人の気分を感じる昼食タイムです。
「自然の中でピクニックみたいにみんなで一緒に風景を眺めながら手作り料理を食べるのが楽しかった。」「古墳の風景はきれいで、天気もいいし、まるでピクニックみたいです。みんなで一緒に食べて楽しい。」
百舌鳥にはない古市古墳群の特徴は「入れる古墳」「登れる古墳」があること。この活動ではこの地域ならではの魅力が改めて確認できました。
第3回は、寺社見学と星まつりです。道明寺天満宮、道明寺、葛井寺を巡り、そして辛国神社の星まつりで幻想的な時間を過ごしました。
「神社とお寺はどう違うのですか。」「神社では拍手するのに、なぜお寺ではしないのですか。」「神社で参拝する時に鈴を鳴らすのはなぜですか。」
留学生からの質問です。当たり前だと思っていることも、いざ説明するとなると難しいですね。皆さんはこれにどう答えますか。
このようなナゼ?を大切にし、日本の文化・歴史を知ってわかりやすく伝えることが、日本学科での学びを深めることにつながります。
日本学科では、すでに学生が外国人旅行者に対して四天王寺を案内する四天王寺ツアーを実施しています。今後は、羽曳野・藤井寺でも、この地域の文化・歴史を学び、国内外からの来訪者にわかりやすく魅力を伝える活動を展開していきたいと思います。
【関連リンク】
#古墳がすぐそこ

