日本学科の地域貢献活動 [前編]
2020年3月11日
2019年7月6日に百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産に登録されました。四天王寺大学は古市古墳群の真ん中にあることから、古墳や地域の歴史文化に関連する活動に参加する機会が増えています。
本年度、日本学科の学生が関わった地域貢献活動の一部をご紹介しましょう。以下は、IFW2019(インターナショナル藤井寺ウォーク)に参加協力した内容についての御報告です。
IFW(インターナショナル藤井寺ウォーク)2019は、藤井寺市の公認まちづくり団体「まなリンク協議会」との共催でこの地域の魅力を発信し、町の活性化を図る活動の一環として、藤井寺市観光協会「藤井寺市観光ボランティアの会」の協力を得て行われました。これから増えるであろう外国からの来訪者は、この地域の何に魅力を感じるのか、その魅力をどのように伝えたらよいのか――それを考えて将来に活かす活動に、本学の学生と留学中の浙江工商大学からの留学生、そして教員が参加協力しました。
今年度3回にわたって行ったIFWの活動は、
第1回:世界文化遺産めぐり(10月20日)
第2回:古代料理をつくって古墳で食べる会(12月8日)
第3回:寺社巡りと辛國神社の星まつり灯火会(2020年2月3日)
でした。
今回は、第1回の世界文化遺産巡り、つまり、古墳巡りの活動をご紹介します。秋空のもと、観光ボランティアガイド、留学生・大学生・教員で数グループに分かれ、巨大な船型埴輪の形のアイセルシュラホール、豊かな堀の水と緑の美しい仲哀天皇陵、鍋を伏せた形がかわいい小山の鍋塚、周堤を歩いて古墳をめぐれる仲津姫陵、登れる前方後円墳の古室山古墳、古市古墳群最大の応神天皇陵、を巡りました。散策中は「これが古墳?」「古墳に登っていいの?」など疑問や発見に溢れた楽しい時間となりました。
学生は日本人ボランティアとして、観光ボランティアガイドさんのお手伝いをするかたわら、留学生のわからない言葉や日常生活上の物事を教え、また留学生からはそれを中国語で何というかを教わるなど、交流から互いに学びあう機会ともなりました。
留学生の感想をいくつか紹介しましょう。「ガイドの方たちの説明力がすごく面白かった。」「ガイドさんの解説は親切で詳しく、色々なクイズを聞いて、天皇陵のことがよくわかりました。」ボランティアガイドさんたちの伝える力には、日本学科の学生も「とても分かりやすい工夫をされていた」と実感し刺激を受けていました。
古墳巡りの最後には、土師ノ里にある古民家を活用したコワーキングスペース「Nowhere Hajinosato」をご提供いただき、一日の振り返りを行い、印象に残ったところ、その理由などを書き出しました。
仲哀天皇陵は木に囲まれて、その辺りの空気が涼しいです。
仲哀天皇陵は、周りが水に囲まれて印象に残りました。
仲哀天皇は、『哀』という名前が悲しい物語に由来して印象深いです。そして大きくて絶景です。
仲哀天皇陵だけでもこのような魅力があげられました。いわんや他の古墳をや、です。
残りの2回の活動については、後編でご紹介します。
【関連リンク】
#古墳がすぐそこ

