森嶋ゼミ 2018年度冬学期の巡検 藤井寺



日本学科では多彩な学びができますが、観光学もそのひとつ。今回は観光学のゼミの様子をご紹介します。

森嶋ゼミでは 10月に、IBUの最寄り駅の一つ、藤井寺駅近辺でフィールドワーク(地理学では巡検といいます)を行いました。藤井寺駅の周りには大きな古墳が点在しています。これらの古墳は来年世界文化遺産に推薦される予定です。もしこれらの古墳が本当に世界遺産になったとしたら、この地域の観光はどう変わるのでしょうか。

 

 写真1(左)と、写真2(右)

まず藤井寺駅を北上し、旧長尾街道に出ます。この街道は大阪と奈良を結ぶ古代の大道で昔から多くの人々が往来し、現代においても歴史のありそうなお屋敷を沿道にところどころ見ることができます(写真1)。古代の大阪から名刹・葛井寺への参拝者になった気分で旧街道を歩くと駅前商店街に突き当たります。この商店街が元々葛井寺の門前町であったことがよくわかります。

 写真3(左)と、写真4(右)

商店街を抜け、葛井寺を参拝します(写真2、写真3)。葛井寺から更に南下し、地域の複合施設、アイセルシュラホールにつきます(写真4。当日のアイセルシュラホールは工事中でカバーで覆われていたので2015年4月に撮影したものを掲示)。ここには古墳に関する展示もなされており、それらを通じて古墳のいわれや世界遺産登録運動について学びます

アイセルシュラホールを出て、古墳の大きさを実感するため仲哀天皇陵をぐるりと一周します(写真5)。歩き慣れていない人には大変ですがここが踏ん張りどころです。がんばりましょう。古墳を一周した後、最後に近代藤井寺観光の象徴、藤井寺球場跡のモニュメントを見に行きます(写真6)。

 写真5(左)と、写真6(右)

全行程3時間ほど、歩きまわってなかなかに疲れましたがこれから世界遺産になるかもしれない古市古墳群について実際に見て感じることができたと思います。巡検終了後は大学に行き、振り返りを行います。お疲れ様でした!

日本学科の観光学ゼミでは、座学だけではなく、このような実習を組み入れた総合的な学びをおこなっています。興味のある方はぜひ。

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