日本学科で留学生と学ぶ
2018年10月18日
四天王寺大学では、この冬学期、例年に同じく学術提携校である中国浙江工商大学から留学生を迎え入れています。留学生は、日本語・日本文化を専攻する学生ですから、日本学科の学生と共に学ぶ科目も多くあります。来日後、一月ほどを過ごし、すこし落ち着いた感じになってきた留学生の様子を紹介しましょう。
浙江工商大学大学院生は、ゼミにも参加
大学院生は、日本学科の「日本文化ゼミ」にも参加しています。今年度冬学期の「日本文化ゼミ」の学修テーマは儀式と儀礼食で、正月儀式に関連する儀礼食、人生の節目の儀式に関係する儀礼食について、なぜ、そうした食が必要とされているのか、その背景にある思想などを学びます。
初回のゼミは、初顔合わせとなる留学生とゼミ生のアイスブレークから始まりました。くじ引きで決まったグループメンバーで、課題解決型のゲームに取り組みます。
全員が手持ちの情報を開示しあって一つの答えにたどり着くのですから、初対面だからといって遠慮していては、答えにたどり着きません。留学生にも、しっかりと作業に参加してもらわなくては・・・
討論が盛り上がって脱線も?
2回目以降は、講読資料を読み、与えられた課題にグループで取り組みつつ、ワークシートを埋めていかなければなりません。作業のなかでは、日本と中国の文化の比較もするように指示されることがありますから、留学生からもいろいろと情報を聞き出さないといけないことになって、やはり、遠慮をしていては作業が進まないという状況に追い込まれていきます。
ということで、毎回、盛んな交流活動が展開されるのですが、しばしば、脱線して関係ない話題にまで会話が拡がって行くことも・・・
「日本文化論」の講義のなかでもグループワークが
こちらは、受講生がかなり多い講義形式の授業です。日本学科の1年生が2クラスに分かれて受講する科目ですので、留学生14名も、7名ずつに分かれてそれぞれの指定クラスに参加しています。せっかく、留学生と交流できる貴重な機会ですから、すべてのグループに留学生を配置することは無理でも、複数回のグループワークを実施することで、全員が留学生と交流する機会を設けたいと考えています。
そこで、3回目の授業では、「日本語の使われ方の特徴から見る日本文化」というテーマについて、それまでの授業で学んだ内容を踏まえてグループで話し合うグループワークをしました。
留学生達も無事にグループ作業に参加できたでしょうか??
今の時点では、まだまだ先が長いように思える留学生活も、「ふと気が付くと帰国の時期が目前となっていた」と、今までの留学生の多くが言っていました。
日本学科の学生も、留学生も、授業の場などの機会を活用して、おたがいの文化の違いや共通点を理解できるように、こうしたグループワークを活用したいと思っています。
さらに、これから大学祭もありますし、今後は、授業以外の場でも積極的に交流を深めていければいいですね。

