見えにくい方の日常生活をサポートする介護福祉士
2017年12月12日
こんにちは。ライフケア専攻では、リーダー的に福祉現場で活躍する介護福祉士をめざして学習しています。
先日「障害者の日常生活」の授業で、カナダ製の「DASS VISION SIMULATOR KIT」を使用し、4つのグループに分かれて見づらさの異なる方の生活を「体験」してみました。
「見えますか?」と尋ねられると、まったく見えないわけではないので「見えます」と答えます。
しかし「これが何であるか分かりますか?」と具体的に文字やモノを指し示されると、かなり近づかないとよく分からなかったり、見えなかったりする状態・・・
それが、今視覚障がいの大半を占める「弱視(じゃくし)」の見え方なのです。
そして、それは加齢によって起こってくることが多い現象でもあり、そのようなときのサポートを考えていくことは、介護福祉士にとって必要不可欠なことなのです。
黒板の文字を見たり、財布の中のお金の金種がわかるかを確かめたり、階段やトイレの中、自動販売機などの表示について、実際に「見え方」を確かめてみました。
意外に見えることもあれば、眩しく感じたり逆に暗く感じたり、見え方が環境に大きく左右されることも体感しました。
長時間その状態に居ることで、車酔いしそうな気分になった人もいました。
慣れれば階段の昇降も「苦ではない」という人もいましたが、それは階段の段鼻に色の違う滑り止めシールが貼ってあり、それが目印になっていたからで、もしも同色の階段が続いていたら、一枚の板のようで特に下りは怖いねなどと話し合っていました。
本当はそのような「困っている」方の話を聞いて、しっかり想像していくことが大事なのですが、自分たちが体験したことをしっかり残して、将来に役立てていってもらいたいものです。
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