障がいのある方と交流



「ケアの本質」第14回授業では、大阪市の社会福祉法人あいえる協会を利用されている障がいのある方をお迎えしました。
スライドなどで、それぞれのこれまでの生い立ちを教えていただきました。
生まれながらの障がいの方、事故によって障がいを負った方、それぞれの歴史があり、そのご苦労の中から、現在の自立生活に至るまでをうかがいました。 

 

後半は、グループに分かれて「車いすの人と一緒に椅子取りゲームを楽しむには?」というテーマで話し合いました。

車いすの方が椅子に座るのは自力では難しく、スピードが要求される椅子取りゲームはできないのでは?

そんな「難問」に、学生たちは最初固まってしまっていましたが、車いすの人が「できること」は何か?と考えるようになってきました。

そこで実際に車いすの方に「○○だったらできますか?」などと質問し、ルールを大幅に変更していきました。

 

 

椅子ではなく、円を描いたものを用意して、そこに入れば良いことにしよう!という意見が出たグループがありました。

その上で、車いすのスピードに合わせて、私たちはほふく前進したらどうか?という意見も出ました。
円の中にカードを用意し、全員が入ったあとそれをめくって「×」マークが出たらアウトというような、くじ式にしようというグループもありました。

最後は考えたルールで実際に遊ぼう!

ほふく前進もしたかったのですが、限られたスペースでもあり、服も汚れるので「くじ」を採用。紙の裏に○と×を書き、その上に到達するというルールにしました。

「さぁ、めくりましょう!」
○と×が裏から透けて見えないように薄くマークし、最後までハラハラドキドキ、楽しめました。

「楽しむ」という結果も大事ですが、それまでの「障がい者は何もできない」ではなく、「もともとできることや工夫すればできるようになることに気づく」ことが大事ですね。

 

(学生の感想)
・障がいのある方も一緒に楽しめる椅子取りゲームをグループに分かれて考えました。この話し合いを通して、日常生活の中でも私たちが無意識のうちにしてしまっている言動が、障がいのある方を不快な気持ちにさせるということも学びました。障がいのある無しに関わらず、互いにその人らしさを認め合い、ともに生きる社会を目指していきたいと思いました。

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お忙しい中、私たちのために来ていただきました岸田さん、柴さん、片山さん、あいえる協会の皆様に感謝いたします。

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