「大学基礎演習Ⅰ」で建学の精神と学園訓について学びました!
2022年5月12日
経営学部1年生の必修科目である「大学基礎演習Ⅰ」では、主に学びの基本とキャリアの基本を学びます。「学びの基本」では大学生活の過ごし方から始まり、文章やレポートの書き方、プレゼンテーションやグループディスカッション等々について学びながら、パソコンスキルも養成します。「キャリアの基本」ではインターンシップや選考についての知識を蓄えていきます。
本日の大学基礎演習Ⅰでは、経営学部の加藤先生から四天王寺大学の「建学の精神」や「学園訓」についてお話しをうかがいました。
加藤先生はフランス文学を研究しておられ、「フランス語」「現代思想入門」「構造主義入門」などの授業を担当されています。「現代思想入門」や「構造主義入門」では様々な哲学者・思想家の考え方について身近な具体的事例を使って考察します。哲学者・思想家の考え方を知ることで、自分自身の問題についても新たな視点で考えることができるようになります。加藤先生は100人以上の学生の顔と名前をすぐに覚えられるというスゴ技をもっておられます!
四天王寺大学の建学の精神は「和の精神」であり、学園訓は、「①和を以て貴しとなす、②四恩に報いよ、③誠実を旨とせよ、④礼儀を正しくせよ、⑤健康を重んぜよ」の5つです。
加藤先生は、この建学の精神について、それぞれ具体例を挙げながら説明してくださいました。参加した学生の感想文によると、「健康を重んぜよ」のお話しが印象に残ったようです。健康を保つためには食事や睡眠だけでなく、ものの考え方も大切です。
仏教における苦しみを感じる3つの原因「無知」、「欲望」、「怒り」と、それらを克服する方法を教わりました。
「無知」とは知らないことで感じる苦しみです。これは、知ること・学ぶことで克服できます。大学で様々な知識を身につけ、たくさんの人との出会いから社会で生き抜く力を身につけましょう。
「欲望」とは、「あれが欲しい」「これが欲しい」という欲求のことです。ずっと欲しかったものが手に入ると、気が抜けてやる気を失ってしまうことはありませんか?欲望や目標をもって生きることも大切ですが、「今日はやる気がある」「今日はやる気がない」など、日によって心を乱すことなく、淡々と生きることも意識してみましょう。
「怒り」は体にため込んだまま発散されない状態が続くと肉体にも悪い影響が出てしまいます。相手が悪いのか、自分が悪いのか、客観的に捉えることで怒りを抑えてみましょう。「なぜ怒りを感じるような状況になったのか」を感情的にならず、冷静に捉えてみましょう。
学生の感想文の一部をご紹介します。
- 加藤先生が紹介してくださった『高丘親王航海記』に興味を持ちました。インドの天竺に行きたいお坊さんが、ガンで行くことができず、虎に食べられてでも望みを叶えようとしたお話しだそうです。自分を犠牲にしてまで欲望を叶えるのは極端だと思いましたが、人ぞれぞれ考え方が違うことを知ることができました。マンガでも出版されていると聞いて、図書館で借りたいと思いました。
- 私は慣れない1人暮らしを始めたばかりです。生活のリズムが崩れて、授業中も眠気で集中力が下がっていると感じたことがあります。今日のお話で「健康を重んぜよ」が身にしみました。健康でなければせっかくの大学生活を充実させることはできません。今日から、食事に気をつけて、その日のうちに眠って睡眠をとりたいと思います。
- 仏教のお話しが興味深かったです。特に、苦を感じる「無知、欲望、怒り」のうち欲望と怒りは感情のコントロールにつながっているようです。仏教とは心の在り方を学ぶものなのだろうか、と思いました。これからの「和の精神」の授業に興味が湧きました。楽しみです。
- 私は大学で精一杯努力してたくさん資格を取りたいと思っていました。しかし、今日のお話で「欲望」に注意が必要だと知りました。合格したり、不合格になったりすると、やる気がなくなったり、気持ちが乱れると思います。大学では資格を取ることを目標にするのではなく、将来、社会人として立派な人間になることを意識したいと思いました。
高校生のみなさんも、四天王寺大学で和の精神を
経営学部で専門知識を身につけてみませんか?
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