世界遺産・百舌鳥古市古墳群 埴輪作成と、歴史・商品企画を学ぶ1日
2021年12月7日
「地域活性化演習」「地域連携インターンシップ」(担当:天野了一 経営学部教授)の授業では地域活性化やまちづくり、地域の魅力創出、歴史について、現場で様々な体験を行いながら少人数制で実践的に学んでいます。
11/28(日)には、2019年にUNESCO世界遺産に認定された百舌・古市古墳群が立地する本学の地元、羽曳野市役所前にある「河内こんだハニワの里 大蔵屋」を訪問し、7名の履修生が体験学習を行いました。
大蔵屋は応神天皇量や墓山古墳の近くで、かつて古墳時代に埴輪が大量に作成されていた場所に立地しており、古墳観光の拠点として、様々な古墳や埴輪グッズの企画販売、はにわ弁当の提供、そして埴輪作成体験のワークショップを運営しておられます。
今回の授業では、同社の山本正明社長・朝野亜紀子店長から、世界遺産・百舌鳥古市古墳群の魅力や歴史と観光集客化、商品企画についてお話を伺いながら、埴輪弁当の試食を行い、意見交換をしました。埴輪弁当は登場後2年間で様々なバージョンアップが行われており、古墳型おにぎり、勾玉や埴輪型のこんにゃくはじめ、地元をイメージさせる食材など、ユニークな内容です。学生からは「古墳おにぎりは大中小あればいいのでは」「おかずが大人向けなので、おまけの付いたお子様ランチ的なものがあれば子供も楽しそう」「包紙や箱に工夫をしていけばよいかも」との意見が出ました。
続いて、工房でのハニワの作成体験を行いました。埴輪は古墳の周囲を守るための装飾品として作られたもので、人型、鳥形、水鳥型などいろいろなものが現在も出土しています。学生たちは山本社長、朝野店長の指導を受けながら思い思いのとぼけた表情のオリジナル埴輪を作成しました。焼き上がりまで1ヶ月、完成が楽しみです。
工房での実習後、体積では全国第一位である巨大古墳、応神天皇陵を参拝しました。ドローン空撮映像やgoogle mapで全景を確認しながら戦時中に飛行機格納庫となった大鳥塚古墳、高速道路の下にある赤面山古墳を見学し、最後に古室山古墳の後円部に登頂しました。古室山古墳の頂上からは本学キャンパスやあべのハルカス、本学の校歌にも登場する二上山も一望できます。紅葉に彩られた、大学生活の思い出の1ページを刻む爽やかな晩秋の一日となりました。
※ 撮影時のみマスクを外し、撮影後は速やかにマスクを着用しました。
参加した学生たちからは「大学の身近にこのようなスポットがあることが知らなかった、卒業までに来られて良かった」「巨大古墳に登り、埴輪を作りながら、先祖である古代人に思いをはせることができた」「世界遺産という魅力を、コロナ禍の下でどう観光集客に活かすか、情報発信が課題だと思った」などの意見が出ました。
活動内容については、学生の作成するオオサカジン地域ブログ、地域Instagram、#ibuchiiki、Facebookページなどで順次公開し、情報を広く発信していく予定です。
また、本学100周年記念企画として、来年度以降、大蔵屋との産学連携による商品の企画や埴輪コンテストなど、様々な取り組みを行っていく計画です。ご期待ください。
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