社会のリアルを感じる〜「実学マネジメント論」ダイジェスト版



 経営学科を特徴づける授業の一つである、2018年度「実学マネジメント論」の概要を一挙紹介します。

 この講義は、製造、金融、サービス、コンサルタント、運輸、流通、福祉、広告などの民間企業から公務員まで、さまざまな業界のビジネス最前線で活躍中の、若手・中堅・経営者までの多様な職種の方々を毎回お招きし、日々の仕事内容や業界の事情、展望に加え、仕事観や人生観を知ることによって、これまでの自分をふりかえり、今後大学で学ぶべきこと、行動すべきことを再考するとともに、自分に向いた仕事は何かを見つけ、将来のキャリアを方向づけていくことを目標にして開講しています。

 業界や講師については、前年度と異なった人選となっているため、2年間にわたり連続して受講することで、より多くの業界や企業について知ることもできます。そして本年度も、学生にとって身近な存在である、経営学部の卒業生も講義の講師としてお招きし、経験談を語ってもらいました。さらに、毎回、講義終了後は講師に個別に質問をぶつけ、名刺を頂き、インターンシップについて相談することで、チャンスをつかもうとする積極的な学生も数多く目立ちました。

 本年度の授業は以下のとおりで、前半、第3回から第7回までの特別講師は本学教員のコーディネートにより、経営学部卒業生、企業人事担当者、地方公務員の方まで幅広い分野から専門家をお招きしました。また、こうした特別講師のリアルなお話を聞く前後の授業では、キャリア分析シート、適職タイプ・性格診断シートによる学生一人ひとりの自己分析を実施し、ふりかえり、グループディスカッションを通じて、自分自身の問題として学び、考えることができるメニューも用意しました。

  • 第1回 オリエンテーション キャリア分析シート
  • 第2回 適職タイプ・性格診断シートによる自己分析
  • 第3回 株式会社カワキタ(ベビー用品、雑貨)経営学部平成24年度卒 森田 寛さん
  • 第4回 堺市役所(公務)卒業生 日本学科平成27年度卒 中村 泉さん
  • 第5回 株式会社アド近鉄 (広告代理店)
  • 第6回 株式会社ジョイフル (外食)
  • 第7回 奈良県農業協同組合(JAならけん)(金融)
  • 第8回 ふりかえり、グループディスカッション

 後半の第9回から第14回までの授業は、一般財団法人大阪労働協会の全面協力を得て、大阪管工機材商業協同組合より5社の企業経営者の方々から大変貴重なお話を聞くことができました。「管工機材」の組合には、水道やボイラー、ガスなどの配管設備やバルブ、蛇口などの建設工事に不可欠な部材で、大阪の地場産業でもあり、オンリーワンの技術を持った優良な中堅・中小企業が数多くあります。
 5回シリーズの管工機材関連企業のお話をふまえ、第14回のグループワークでは、管工機材関連企業の新人研修等で採用されている教育研修ゲームを実施し、学生たちは管工機材関連企業の仕事の流れ、役割分担を疑似体験できる、より実践的な、かつ有意義な授業を体験する機会となったようです。

 

  • 第9回 株式会社コンサス(バルブ継手)
  • 第10回 久門製作所(配管資材専門商社)
  • 第11回 岡崎産業株式会社(設備機器商社)
  • 第12回 粟井機鋼株式会社(環境設備)
  • 第13回 株式会社カクダイ(水道部品・蛇口)
  • 第14回 グループディスカッション・管工機材受発注ゲーム
  • 第15回 まとめ・最終レポート作成

 

このように経営学部の授業では、「社会のリアルを感じる」ことができます。

 ・経営者ってどんな人? どんな情熱を持っているの?

 ・給料は?休暇などの労働条件は?残業は?社内の雰囲気は?

 ・欲しい人材とそうでない人材の違いは?

 ・学生時代にやっておくべきことは?

 ・私は採用したい学生ですか?    

 など、知りたいことについて様々な質問もできます。

 2019年度、さらにバージョンアップした内容で「実学マネジメント論」を展開する予定です。学科・学年の垣根を越えた多くの学生に受講してもらい、将来をつかむきっかけにしてくれることを期待しています。

 

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