経営学部の加藤先生、今度は「たいし塾」に登場!



今年のたいし塾※Ⅰ期のテーマは「読書の愉楽」です。多くの書物との出会いは、あらゆる人の人生を豊かにします。本学の教員が担当する講座をとおして、受講されるみなさんと読書の愉楽をわかち合える機会とする講座として開講されています。

5月27日の土曜日、この講座の第3回目となる講座を経営学部所属の加藤彰彦先生が担当されました。テーマは「読書とプルーストの無意志的記憶について ――無条件にホクホクさせてくれる幸福感――」です。

 

 

読書というのは、勉強のためではないにしても、どうしても教養を深めるといったような堅苦しいイメージもありますが、本当はそうではない、もっと楽しいものだということが今回の講義で語られました。

読書とは心の中ではあるけれど現実に存在しないこと、あってもおかしくないのに存在しないことを、本の形で体験して、やっぱりあるのだと確認することです。

引き合いに出されたのが、プルーストの『失われた時を求めて』の中にある、紅茶に浸したマドレーヌ菓子を食べた時に感じた無条件の幸福感です。加藤先生は、ご自身の体験も話され、受講者の方々と有意義な時間を過ごされたようでした。

経営学部に入学した学生も、大学生としていろいろ勉強していくとき、経営の専門領域だけを勉強するのではなく、人とのかかわりを大事にするコミュニケーション能力を身につけ、多くの人から多くのことを学ぶ姿勢や、幅広い体験や知識も身につけてほしいと思います。

今回の講座を担当された加藤先生は、経営学部の必修科目を担当するとともに、フランス文学という経営学部としては異色の専門領域を研究されています。グローバル化が当たり前となった現在、世界を広く知ることは重要です。欧米やアジアのことだけに目を向けるのではなく、経済に大きな影響を与えているヨーロッパにも目を向けてみることも必要です。そうした側面からの質問を加藤先生は大歓迎ということです。
経営学部には、多様な専門領域をもつ教員がいます。専門領域だけでなく、フランス、中国、韓国などの文化も広く学ぶことができます。

※たいし塾は、平成12年に開設された本学エクステンションセンターが主催する生涯教育の中核講座で、 仏教思想や文化に関わるテーマを取り上げ、開講している講座です。既定の出席回数を満たした受講生には修了証を交付し、計10講座の修了証を得た方については、「たいし塾マイスター」として顕彰します。

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