授業紹介「災害看護支援論」トリアージについて



皆さんは、トリアージを知っていますか。

トリアージとは、フランス語の tirer(えり分ける、分別する)が語源であるとされています。

もともとは、ブドウの実などを選別する行為を意味する言葉ですが、

災害現場で、傷病者の治療・搬送の優先順位を決定するために、トリアージを実施します。

授業では、トリアージカテゴリーや方法やトリアージタッグの記載方法を学びました。

トリアージタッグは3枚複写で一目で傷病者の基本情報、身体状況や重症度が理解できるようになっています。

重症度別に、赤・黄・緑・黒の4色に区分されています

実際に、災害時の傷病者の状況が示された事例を使って、「歩行状況」、「呼吸」、「循環」、「意識」の状況を判断して、トリアージタッグを記載しました。

3枚複写のため、筆圧の強さがポイントです。
事例の状態は、「赤」の区分でした。黄色までのタグをもぎります。

 

学生の感想を紹介します。

  • 「トリアージタッグはドラマなどでしか見た事がなかったので、実際に書くという経験はとても貴重でした。災害時に短時間で患者さんの状態を判断し、トリアージタッグをつけるというのがとても大変だと思いました。基準値や判断する基準トリアージタッグはドラマなどでしか見た事がなかったので、実際に書くという経験はとても貴重でした。災害時に短時間で患者さんの状態を判断し、トリアージタッグをつけるというのがとても大変だと思いました。基準値や判断する基準などをしっかり覚えていないと判断が出来ないので確実に覚えることが大切だと思いました。」

 

  • 「トリアージタッグやその判断方法、記載方法などを学び、限られた短い時間の中で少しでも多くの人々の健康を守るために、正確な判断をすることや、サイレントペイシェントの存在に注目することの重要性をとても感じました。」

 

  • 「トリアージって命に関わる判断だから、相当難しいなと思ったし、その場で咄嗟に判断しないといけないから、すごいなと思った。私もいち早くトリアージできるように頑張りたい。」

担当教員から

これまで、テレビドラマの災害シーンで見てきたトリアージを、授業でタッグに触れながら、実際に記入することで、災害看護の体験となることを期待しました。トリアージは広く深い知識と技術が必要であり、これまでの学習を復習しながら、学びの継続性なども痛感できたようです。これからも、災害看護の学びを深めていきましょう!

【関連リンク】

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