「再始動!」COCOROEポタジェプロジェクト報告その1
2021年3月15日
四天王寺大学では、学生の主体性を育む様々なプロジェクトをCOCOROE PROJECT と名付け、さまざまな活動を行っています。
その一つに、農園で花や野菜を栽培する「COCOROEポタジェプロジェクト」があります。このプロジェクトは、教育学科の学生を中心に、教員になった際に野菜や花の栽培指導ができるようになることを目的としてはじめられたものですが、担当教員の定年退職等によりしばらく活動を休止していました。
農地というのは放っておくとすぐに荒れてしまいます。そんな時、藤井寺市内で障害者の就労継続支援事業を行うNPO法人の代表から、本学科の川下先生に「タマネギを栽培する農地を探している」との話がありました。
「じゃあ、協働しましょう!」ということで、COCOROEポタジェプロジェクトの再始動を企画してみました。再始動にあたり、当面は人間福祉学科の学生が中心の活動になりますので、目的を次のように掲げました。
障害者福祉の場面では、農作業や園芸は支援プログラムとして多く取り入れられており、学生のうちに栽培方法を実地で経験しておくことは、将来の福祉職としての支援内容の充実につながります。障害のある方と共同で活動することには相互の理解を深めることにもなるでしょう。
また、農林水産省は「農福連携」といって、障害のある方が農業分野で活躍し、社会参画を実現していくことを推進しています。これからの福祉において、農業はキーワードの一つとなるでしょう。加えて、 近年注目されている、SDGs(持続可能な開発目標)にも合致します 。日々の活動が、わが国や国際社会の取り組みとつながっていることを学ぶきっかけにもなります。
さらに、コロナ禍が落ち着き大規模な活動が可能になった際には、活動内容の発展も期待できます。当初の教育学科主体のプロジェクト内容を引き継ぎ、作物の収穫体験を、児童福祉施設を利用する子どもたちと一緒に行うことができるでしょう。また、収穫物は短大の生活ナビゲーション学科ライフデザイン専攻のフードフィールドの学びに活用してもらえるかもしれません。地場野菜などを栽培すれば、経営学科や社会学科の学びにもつながる部分がありそうです。そうなれば全学的なプロジェクトにできそうです。
と、とりあえず大義名分は揃ったので参加希望者を募ったところ、数人の1年生が手を挙げてくれました。そして大学当局にも予算をつけていただき、管財課のご協力のもと、COCOROEポタジェプロジェクトを再始動させることができました。
まずは、荒れた農地の整備からです。とはいえ、農業未経験の川下先生と学生たち、これからどうなることやら・・・
- 管財課の職員さんが草刈りをしてくださいました
- 散らかった倉庫も片付けないと・・・
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