カナダ留学だより(10)
2022年8月5日
2022年2月27日、国際キャリア学科 海外留学等特待生 第8期生・9期生の10名がカナダに向けて出発しました。8月まで半年間の研修を行うことになります。そこで特待生たちに、留学にあたっての決心、現地の大学の様子、休日の過ごし方、現地インターンシップの意気込みや様子について、全10回にわたって、レポートしてもらってきました。そんな「カナダ留学だより」も今回で最終回です(前回の記事はコチラ)。「5ヶ月間のカナダでの生活を振り返って」をテーマに第8期生に報告してもらいます。
5ヶ月間のカナダでの生活を振り返って
第8期生(3回生)
私は心の底からこの特待生奨学金プログラムに参加してよかったと感じています。この5か月間を通し、英語力の向上や積極性などを養えただけでなく、貴重な友人関係を築くことができたと思います。語学学校では英語の勉強はもちろんですが、授業を通して自身の意見を持つそしてそれを発言する特訓ができました。それは私だけでなくほかのクラスメイトも同じだったと思います。学内に在籍していた学生の国籍は日本が大半を占めていましたが、どの人も意欲的で彼/彼女らの考え方や姿勢から学ぶことも多かったです。授業はディスカッションがメインでしたが、それ以外にもプレゼンテーションやディベートも行いました。ディベートでは、「学校で人権問題など国際問題を教えるべきか否か」という議題で行いました。私個人の意見としては議題に賛成派だったのですが、割り振られた配役は反対派でした。自分の意見とは異なるため、大変でしたが、反対側の意見を考えていくうちに反対側の意見も否定しきれないと思うようになりました。今まで見たことのなかった視点から問題について考えるいい機会になったと思います。
私は3月から2つの語学学修プログラムに参加させていただいたのですが、2つ目のプログラムではチャリティーイベントを実施するという貴重な体験をさせていただきました。授業の一環として行ったこのイベントは、地域のスーパーから寄付していただいてパンやクッキーなどを販売するというものでした。値段はすべて購入してくださった方が自分で決めていただく形式だったので、寄付金が集まるか不安な気持ちもありましたが結果として800ドルを集めることができました。数字で言うと大きくないように感じるかもしれませんが、値段は購入者に委ねられている状態での結果だったので私は非常に満足しています。実際にチャリティーイベントをする前には、他クラスを3〜4クラスほどまわって、私たちが選んだ組織について説明を兼ねたプレゼンテーションを行いました。一度も話したことのない人たちの前でプレゼンテーションをすることに緊張しましたが、クラス全体で組織の活動を深く理解するよう努めたので最後まで無事にやり遂げることができました。日本ではチャリティーイベントもボランティア活動も経験がなかったので、新しい経験を得ることができたと思います。このチャリティーイベントは、クラスの仲を深める良いきっかけにもなりました。
そしてバンクーバーに移動し、日系の留学エージェントでインターン生としてインターンシップに参加させていただくことになりました。一番最初に行ったプロジェクトでは、小学校で開かれたワークショップで日本語・日本文化について子供たちに教えました。またワーキングホリデーの人達の為の働き先を自分達で開拓するべく、リスト作りから実際に電話またはメールにて求人状況を尋ねたりもしました。最終プロジェクトとして、私を含む数名は大学生向け2週間海外研修を企画しています。その対象者は四天王寺大学国際キャリア学科の生徒であり、私たちが考えた企画案が企業・大学側から採用されれば、後輩たちが参加できるプログラムとして運営される可能性があります。このような大きなプロジェクトに関わらせていただくことができ、とても嬉しいです。
このインターンを通して、社会に出た時に自分の壁でなるであろう弱点などを発見することができました。その解決策などはまさに現在模索している最中ですが、改善するために挑戦できる環境がある事にとても感謝しています。
「国際キャリア学科海外留学等特待生奨学金プログラム」でカナダに渡航していた10名は、7月31日(日)に全員無事に日本に帰国しました。帰国後も、事後研修等で研鑽を積むことになります。
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