カナダ留学だより(9)
2022年7月29日
2022年2月27日、国際キャリア学科海外留学等特待生第8期生・9期生の10名がカナダに向けて出発しました。8月まで半年間の研修を行うことになります。そこで特待生たちに、留学にあたっての決心、現地の大学の様子、休日の過ごし方、現地インターンシップの意気込みや様子について、全10回にわたって、レポートしてもらっています。今回で9回目です(前回の記事はコチラ)。カナダ留学も終盤、日本への帰国も目前です。今回は「5ヶ月間のカナダでの生活を振り返って」をテーマに第9期生に報告してもらいます。
5ヶ月間のカナダでの生活を振り返って
第9期生(2回生)
私は、5か月間の海外研修を振り返って英語力以外にもたくさんのことを身につけ学びました。一つ目は、自分に自信を持ったことです。私は、小さい頃から人前で発表することが苦手でした。自分に自信がなく、何をするにも自分の意見が言えず周りに流されてばかりいました。それを克服するためにも私は留学という決断をしました。ヴィクトリア大学での授業では意見を発言する場がたくさんありました。例えば、プレゼンテーションやスピーチです。日本人がたくさんいた私のクラスでは、最初らへんは積極的に自分の意見を言う人が少なかったのですが、徐々に私たちは授業が楽しくなり、積極的に発言する人が増えて行きました。「日本人はシャイな人が多すぎる。恥ずかしがらないで。私があなたたちをいつでも助けるから」という先生の言葉が耳に残っています。先生はいつも生徒のことをよく見て、分かりやすい英語で説明してくれました。英語が全く喋れなかった私にも、英語を話す楽しさを教えてくれました。プレゼンテーションやスピーチも最初はずっと緊張していましたが、何度も何度も繰り返し、そのたびにマークにもっとこうした方がいいなどの意見を貰うことで私は自信を持って発表できるようになりました。今しかできないこの経験を恥ずかしがらないで、挑戦してみることが大切だなと感じました。私はカナダに来て人前で発表することをたくさん経験したので、日本へ帰っても自信を持って自分の意見を言うことができると思います。
二つ目は、日本という国を外から見て日本の良さ、日本とは違う文化を感じ取ったことです。日本がどれだけ安全で真面目な国だということを思い知らされました。カナダに来る前までは日本のことをそんなに考えたことがなかったけど、留学を通して自分の国をよく知れました。また、もちろん、カナダのこともたくさん知ることができました。例えば、カナダは優しくてフレンドリーな人々がたくさんいること、多国籍国家でさまざまな人種がいることなどです。カナダでは、人種にとらわれずそれぞれがお互いに認め合うことができている素晴らしい国だと感じました。世界中の多様な民族や文化を身近に感じ、様々な価値観に触れることができるのはカナダの利点だと思います。また、同性婚が認められているので、街中でよく同性カップルを見かけます。日本では堂々と街中を歩いている同性カップルは少ないと思います。カナダの人々は、人の目を気にせずに自分の個性を隠さず表現できる自由な国です。それは、日本にはない素晴らしい文化だといえます。反対に、カナダは自由すぎて日本人の私としては受け入れがたい文化もあります。その一つがドラッグです。カナダは合法なので、街中でドラッグを使用している人を頻繁に目にします。また、レストランなどの店内も日本ほど綺麗ではないイメージです。床やキッチンの隅から隅まで掃除する日本と比べて、カナダはそれほど衛生に厳しくありません。店員の手洗いや検便などの衛生チェックも徹底していないそうです。加えて、チップによって客への態度を変える店員さんを目にすることもしばしばです。私がチップを渡さなかったときに嫌な顔をされ、雑に接客をされたことは衝撃でした。他にも違いはたくさんありますが、実際にカナダで5か月間生活してみて、日本で居たときは当たり前だと思っていた環境も異国では違うということに気づかされました。
最後に、カナダは世界で2番目の広大な土地を持ち、自然が豊かです。温暖な気候で暮らしやすい素敵な国です。海、山、森など大自然の中で生活するのは気持ちよかったです。特にヴィクトリアは自然がいっぱいで休日はハイキングをしたり、パドルボーディングをして遊びました。自然の全ての景色の美しさに圧倒され、そのたびに来てよかったと思わさせてくれた、それがカナダです。
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