幼稚園訪問に行ってきました。
2018年7月23日
夏学期もいよいよ終盤に近づきました。ワクワク、ドキドキで入学した一回生も大学生活にも慣れ、それぞれに楽しさを満喫しているように見えます。
それでも保育者養成の道は始まったばかり。10月に控える幼稚園での教育実習に向けてまだまだ不安が一杯のようです。
確かに保育者の仕事は大変ですが、それにも勝る子ども達との感動体験が日々を支えてくれます。そんな出会いを求めて今年も実践演習Ⅰで幼稚園訪問を行うことにしました。毎年学生を受け入れてくださる羽曳野市立羽曳が丘幼稚園、羽曳野市立埴生南幼稚園。今年初めて受け入れてくださった藤井寺市立藤井寺幼稚園での様子を今からお伝えいたします。
それぞれのグループに分かれて各幼稚園に到着。園長先生から子どもと接するときの注意事項や配慮点などをお聞きしていよいよ子ども達とのふれあいの時間です。
夏はなんといっても水遊び。感触を体全体で味わいます。
石鹸や水の量によって泡が変化したり、シャボン玉になったり不思議なことが一杯。子ども達の好奇心や探究心がくすぐられます。「こうしたら、とってもきれいになるよ」子ども達の発見に耳を傾けることで、学生たちも子ども理解につながっていきます。
「おねえちゃんも一緒にやってみて」
子どもと共同作業も保育者の大切な役割です。成功した時の喜びを共感し合います。
「おねえちゃん、ダンゴ虫あげる」大切な宝物を受け取る学生の方が少し怖々ですが、段々と慣れていきましょう。
楽しかった外遊びも終わり、片付けをみんなでします。片づけも子ども達には大切な学びの場です。「また、明日楽しむにはどんなふうに片づけると良いかな?。」先生の教育的配慮がなされた投げかけによって、子ども達は主体的に片づけに取り組んでいきます。保育室に戻り、手洗い、用便を済ませみんなで一緒に行う一斉保育が始まります。
合奏も音楽に合わせてどの楽器をどんなふうに鳴らそうかとみんなで考えていきます。
友だち同士話し合って、一つのものを作り上げると達成感や満足感が増します。みんなで考え合って、活動を進めていくこのプロセスこそが子どもの成長を支えます。学生たちもそんな子ども達の姿から、子どものもつ可能性の素晴らしさに思わず拍手です。
制作活動にも参加させていただきました。先生から説明を聞き、後は自分たちで進めていきます。子ども達と学生が1対1でかかわります。「そうそう、頑張って」手を出したいところをぐっと我慢をして子ども達を励まします。
「わーい!出来た!」「良いのが出来たね。ここに飾ろうか?」
制作が終わった子ども達から、お姉ちゃん達との絵本タイム。こんな近くで子ども達に絵本を読んであげるのは初めての体験です。担任の先生の絵本タイム。子ども達と一緒に学生たちも引きつけられます。
「大学生のお姉ちゃん達優しいな。」「子どもって本当にかわいい!」楽しい遊びは互いの距離を縮めます。
楽しかった半日もあっという間に終わり近づきました。みんなで挨拶をしてお別れです。
最後にもう一度、園長先生からお話をいただきました。
みんな真剣に話に聞き入り、質問にも答えていただきました。
今回「一方的に教えるのではなく、子ども達が自ら気付けるような先生の言葉がけや配慮に気付けましたか?子ども達が意欲的に取り組めるような環境構成や物の配置はどうでしたか?」の問いかけに学生たちの頷いたり、もう一度思い返すように考え込む様子を見て「子ども達かわいかった!」だけでない深い学びがあったと思われました。この学びは以後の授業や教育実習の際に息を吹き込むように活かされていくことでしょう。
以下にこの日のワークシートの抜粋を掲載します。
☆保育者のかかわりから学んだこと
●子ども達の頑張っているところを見つけてみんなに聞こえるように褒めておられました。
●授業でも習った通り、部分的に援助することがわかりました。(~だから、じゃあどうしたら良いかななど)
●子どもからの投げかけられた問いに対して、わかってらしても一緒に試して子どもに理解を深めてもらうようにしておられた。
3園の幼稚園の皆様お世話になりました。今回の経験を糧に素晴らしい保育者になれるよう努力していきたいと思います。
ありがとうございました。

