教育学部 教育学科 幼児教育保育コース
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教育学科小学校・幼児保育コース2年次の授業紹介

「学校園での教育事情と教員としてのキャリア形成」について、現職の先生方と本学学生とで寒さを吹き飛ばす熱心なパネルディスカッションが行われました。

 

 四天王寺大学教育学部では1年次に初年次教育科目の「大学基礎演習」を学び、2年次には、教育の在り方や子どもたちへの関わり方について、学校や園での取り組みだけでなく広い視野・視点から学び、考える「教育基礎演習」という科目があります。この科目はテーマごとに3回を1セットとした授業を行います。具体的には、①事前学習、②外部講師による講義、③学習の成果を発表・表現する事後学習の構成で展開しています。

 12月26日(木)に行われた回では現職の小学校の先生方と本学学生によるパネルディスカッションが行われました。パネラーには、藤井寺西小学校から校長の杉田絹子先生、中川真志先生、新里紗世先生が登壇され、本学からは2年次生2名、4年次生2名が参加しました。

 

 ディスカッションのテーマは「学校園での教育事情と教員としてのキャリア形成」
 まず最初にフロアの受講生も含めて学生らに、教育について今どのような事を考えているか、なぜ教育学科に入学したかなどについて発表してもらいました。2年次生からは学校現場の新しい教育内容のこと、自分自身が不登校だった経験を踏まえて将来先生になった時に児童に支援・指導しようと考えていること、2年次から取り組んでいるスクールサポーターの体験から気づいたこと、「教育を受ける側」から「教育をする側」へ立場を変えて考えていかなければならないことが述べられました。また、4年次生からは教員採用試験に合格し来春には教壇に立つという立場を踏まえて、道徳の教科で正解がひとつではない問いに取り組むことの意義や、昨今マスコミで取り上げられることが多い教師の職場環境など、先生として働いていく上でのより現実的な問題意識や関心事が語られました。

 それらの学生の意見を踏まえて、「現代の教育の動き」、「子どもたちや学校現場の課題」、「教員のキャリア形成」という3つの角度から、藤井寺西小学校の先生方に考えを述べていただきました。

中川先生のお話のポイント
  • 『子どもが今まで生きてきた背景・過程をしっかり見ることの大切さ』
  • 『学級集団の力で子どもが変わる』

 

 クラスに馴染めない子どもがいる場合は、目の前の学習状況だけを見るのではなく、その子どもの背景をしっかり理解する必要があることや、子どもの状況を理解する手立てはたくさんあるので、一人ひとりに応じた見方をしていくことが重要と述べられました。また、4年次生の問題意識や関心事に対しては、新任の頃は大変に思うことがたくさん出てくると思うが、基本に忠実に教育を行いながら、少しずつ自分に合った方法を見つけていけばよいと励ましていただきました。

 

新里先生のお話のポイント
  • 『教師は目の前の子どものよさをどう見抜けるのかの眼力を持つことが大事』
  • 『学級の全員に声をかけ、常にあなたのことを気にかけて見ているという姿勢で臨む

 

 本学教育学科の卒業生でもある新里先生からは、問いに対する答えは検索すればすぐに見つかる時代なので、どのようにすれば答えにたどり着けるのかを学ぶ教育が求められている。核になる児童のことを思い浮かべて教材研究をしているという授業づくりを紹介してくださいました。また、不登校の子どもには、「私はあなたのことを見ているよ」というメッセージを伝えることが信頼関係を作っていく上で大切になるというお話や、職場環境について厳しい場面が出てくることで世間では〈ブラックな仕事〉と言われる場合があるが、それ以上に子どもたちの成長など報われる瞬間が何よりの励みになるというお話をしていただきました。

杉田校長先生のお話のポイント
  • 『日々教師として取り組むことにムダはない』
  • 『『自分は教師としてこう〈ありたい〉〈なりたい〉を大切に』

 

 杉田校長先生は教育委員会にも在職され、教員のキャリア形成にも造詣が深くていらっしゃいます。そのようなご経歴を踏まえながら、初任校が盲学校だったのでカリキュラムも一から自分で考えてやってきたことが小学校に移っても役立ったこと、教室の清掃が行き届いていないことは学級の乱れの現れという考えで環境整備を行ってきたこと、恵まれない状況のなかでも「勉強したい」という一心で取り組まれてきた女性のことなど、具体的な経験を語っていただきました。そして大学で学んでいる間に「教師になる理由」をしっかり考えることが教師になってからの支えになる、失敗したと思っても無駄なことはひとつもなく、必ず自分のためになるという「教師としての心構え」を力強く示していただきました。また、「不登校児」という子どもがいるのではなく、子ども一人ひとりと向き合うことが大切だというお話や、プライベートの時間を大事にし、仕事との線引きをしっかりすることが職場環境の改善にもつながるというお話をしていただきました。最後には、なぜ自分が教師になろうと思ったのかを見失わないようにすることが大切だとアドバイスをいただきました。

 

 パネルディスカッションの終了後、受講生からは、普段から関心を持っていたり、疑問に思っていたりしたことについて、現職の先生方から貴重なアドバイスをいただけたことや、同学年の学生の考えを聞いて刺激を受けたことへの感想が聞かれました。今回のパネルディスカッションは受講生にとって、「学校園での教育事情と教員としてのキャリア形成」について考え、視野を広げるための大変良いきっかけとなりました。

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