石原田先生の英語の語源の四方山話!!!



 

石原田先生の 英語の語源の四方山話よもやまばなし !!!

 

 

英語の語源を知ると単語を覚える手掛かりにもなります!

今回からシリーズで届けします!

英語の語源の四方山話(Ⅰ):本来語の「1」に関して

みなさん、語源に興味がありますか。日本語は長い歴史がありますので、楽しい語源の話をよく聞かれるでしょう。中には、知らないことや驚くようなことなど多くありますね。英語も古い言語ですので、興味深い話は尽きません。今回は1回目ですので、「1」に関する語源とそれにまつわる四方山話(よもやまばなし)をしますが、まずはじめに語源を知ることのメリットについて考えてみましょう。

現代英語の語彙が豊富であるのは、多くの外国語を借用しているからです。特にルネッサンス以降、ギリシャ語やラテン語に基づいて、新しい発見や発明を命名するようになり、ますます英語の語彙数は多くなりました。多くの語彙は豊かな表現を可能にしていますが、換言すれば、英語に熟達するには、それだけの語彙力が必要であると言えます。

語彙力を早く身に着けるには、まず語源に親しむことです。語根や接頭辞、そして接尾辞の基本的な意味を理解すれば、語彙は一気に増えます。接頭辞や接尾辞は漢字の部首に似ていて、それによって語義の概要を知ることができます。語源を知れば、語感を養うこともできるのです。

ただし、語源も万能ではありません生きている言葉は変化を免れず、元の意味と大きく異なることもしばしばあります。それが語源研究の難しさであり、楽しさでもあります。そのような限界を知った上で、このシリーズを契機に語源に親しみ、多くの語彙をマスターしてほしいと思います。

では、語源を探究してみましょう。ここでは、1から10までの数に関係する単語について述べることにします。
なお、以下に例として挙げた英語の意味は簡略にしています。詳しくは辞書を参照してください。

 

◆本来語の場合

英語はゲルマン民族に属すアングロ・サクソン人の言葉を母体としています。彼らの言葉に由来する英語を本来語と呼びます。したがって、英語における本来語以外の単語はすべて外来語となります。アングロ・サクソンの時代(大体5世紀~11世紀)、英語のほとんどは本来語でできていましたが、現代に至って外来語が増大し、英語語彙に占める本来語の割合は少なくなりました。しかし、今もなお冠詞、代名詞、前置詞、接続詞、数詞、日常不可欠な基本語彙などは、一部例外もありますが、ほとんどが本来語です。この本来語は、日本語で言えば、大和言葉に相当します。素朴だけれども、分かりやすく、なじみ深い言葉です。

上記アングロ・サクソン時代の英語は Old English「古英語(こえいご)」と呼ばれます。
古英語で「1」はan [ɑːn](アーン)でした。それが音変化して現代の one になりました。現代英語の不定冠詞は古英語an の強勢のない形からきています。それがさらに弱まって a が生まれました。

強勢のある形は on(e) になっています。たとえば、only「単に、唯一の」の 語頭のon- です。
alone「一人きり」 は “all one” に由来します。さらにalone の a- が脱落して lone「唯一の」ができました。その語頭の l- は “all” の名残です。lone から lonely「孤独の」, lonesome「さびしい」、loneliness「孤独」などの派生語が生まれました。

このように、one を意味する on(e) の部分は現在では [oun / əun] と発音しますが、 one と once 「1回、かつて」だけは例外的に [wʌn] と [wʌns] ですね。
「1」を表す外来の接頭辞には mono-, uni- などがあります。

外来の接頭辞の詳細については、あとで述べることにします。

 

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