新設講義『海外教育実践プロジェクト』(3・4回生)がスタートします!



担当は、柏木賀津子・ダニエル・ロイ・ピアース教員

グローバル時代を共生するための「問い」を練り、PBL(プロジェクトベーストラーニング)で展開中!

 

変化の激しい社会において、グローバル時代の教員の資質とは何か、教員も学生も共に探究していきます。講義ではオプション(募集)で、カナダCLIL海外教育実習(4週間)を予定しています。海外で、日本の学校の良さを発信できるよう、出来る限り英語を使っています。四天王寺小学校や、カナダ・フィンランドの小中学校との連携を行い、日本の教育と海外の教育の良さを結んでいきます。

 

~3つのGOAL~

1.Think Globally, Act Globally!

  異文化間の比較と、グローバル社会との豊かなコンタクト体験

2.Together We Are More

  学生+教員+四天王寺グループの学校との協働、世界の学校との繋がり

3.Quality Education:SDGs 4.0!

  教育の質を高め、自らの「問い」を探究するSDGs&CLILの指導

 

【講義の基盤づくり】
9月に、担当教員(柏木賀津子教授)が、フィンランドのセイナヨウキ市を訪れ、理数の教育を英語で行うSTEAM&CLILの教員チームとの交流を行いました。また、ユバスキュラ大学とクオカラ小中学校を訪れ、Quality Education (SDGs 4.0)をトピックにしたCLILアプローチによる訪問授業を行いました。日本の津波災害下における学校の様子、戦争下におけるウクライナの中学校の教育の様子についても触れました。フィンランドでは、現在多くの移民が押し寄せており、教師らは、隣国の転校生を温かく励ましていました。「なぜ、学校は大切か」について、習っている英語を使って意見を出してくれました。

 

クオカラ小中学校では、「感情スキル」を豊かにするために、俳句や、ドラマ教育に取り組んでいます。一方、四天王寺小学校ではCLILでドラマ教育(英語で)に取り組んでいます(指導:ウォルフ佳代教諭)。そこで、日本の子どもたちの【富士山の演劇】【ダンス】の録画ビデオを紹介しました。フィンランドの子どもたちはそのビデオを見ると、すぐに立ち上がって、一緒に英語でセリフを言ったり、リズムに乗って踊りだしたりする様子が見られました。フィンランドでは英語は1年生から学びますが、四天王寺小学校の子どもの英語が分かったのでとても嬉しそうでした。

 

上の写真は、教育の改革として、「感情スキル」と「インタラクティブスキル」を育む取り組みです。デジタル教材で、人と人との関わり方について教師が問題を投げかけ、グループごとに話し合って即興ドラマで表現します。このように、フィンランドの子どもたちは、創造的に学び合う時間がたくさんあります。演じていると、問題の原因を自分で考え、相手に感情を伝えたり、怒りの感情をコントロールしたりする重要さが分かるようです。

セイナヨウキ市:STEAM&CLIL「森の植物」(中1)授業

また、セイナヨウキ市教育委員会を訪問し、STEAM授業開発の交流をしました。
中1の理科×英語の授業では、生徒6チームが作ったゲームを使ってスマホを片手に森の観察に出かけました。タブレットにはシダ植物の生息情報ゲーム、もう一つの生徒チームは、木の実の形状のゲーム等。チーム対抗で謎解きと実際の植物の写真を収集しながら観察します。その後教室に戻り、生物と英語の教師(Co-Teaching)の問いかけがあり、壁に貼られたQRコードを読み取りクロスワードパズルが全て解ける流れです。セイナヨウキ市では、バイリンガル教育に取り組み、生物と英語のコラボでSTEAM授業をプロデュースし、生徒が主体になって学ぶ工夫をしています。

 

今後はオンライン交流や、カナダ・フィンランドの教員が、四天王寺大学へ訪問するプランが進みます。「海外教育実践プロジェクト」講義において英語授業創りを行い、11月にはCLILで海外発信をしていきます。

【関連リンク】

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