新着任:柏木賀津子教授にインタビュー(前半)
2021年12月15日
10月に新着任された、柏木賀津子先生にインタビュー形式で尋ねてみました。
2回に分けて掲載します。
四天王寺大学の印象は?
学生たちの自主的な盛り上がりのある大学祭が、とても印象的でした。学生たちがチームで力を発揮するチャンスが多いと感じます。夕日が沈む前のキャンパスが美しくて好きです。
四天王寺大学での講義の様子を紹介してください。
中等英語科教育法(1回生)。タスクベースト指導(Task-based Language Teaching)に基づいて、模擬授業に取り組んでいます。全員が英語でのティーチャートークをパワーポイントで録音して、YouTubeに書き出し、Padletで交流しています。英語教員を目指している学生らは、ICTスキルを身に着け、ペア・グループ活動にとても積極的です。
- My Life Historyパワポプレゼンに聞き入る学生
- Padletでタスク活動を即興シェア
英語教授法(2回生)。CLIL(内容言語統合型学習)の授業にチャレンジしています。CLILはフィンランドを発祥地とし、理科や図工、SDGsなど他教科の内容を英語で教える指導法です。「内容」×「内容と切り離さない文法」が命です。英語を通して初めての学習内容を知り、考える時間を大事にします。四天王寺大学の学生の教材開発力は素晴らしいものです。
- 四天王寺大学ZOOM模擬授業「セミの一生CLIL」
- 四天王寺大学ZOOM模擬授業「リサイクルCLIL」
英語史(4回生)。「なぜ、I you love.でなくて、I love you.なの?」「アメリカ英語とイギリス英語はどっちが革新的なの?」そんな英語の「なぜ?」を予想して、調べて、模擬授業にします。1066年、英国はノルマンディ人の支配下となり、英語は一度壊滅状態になりフランス語に取って代わられました。現代もグローバル言語として変化にさらされている「激変型」の言語です。そのため何かと不規則が多いのが特徴です。それに比べると、日本語は壊滅したことはなく、「激変型」の英語とは不規則のタイプが違うのです。そんな英語史ネタを、小中高の英語授業に生かしてもらいたいと思っています。
プロフィール 柏木 賀津子(Kazuko Kashiwagi) |
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SLAとCLILについての著書はこちらです
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