新着任:柏木賀津子教授にインタビュー(前半)



10月に新着任された、柏木賀津子先生にインタビュー形式で尋ねてみました。
2回に分けて掲載します。

 四天王寺大学の印象は? 

学生たちの自主的な盛り上がりのある大学祭が、とても印象的でした。学生たちがチームで力を発揮するチャンスが多いと感じます。夕日が沈む前のキャンパスが美しくて好きです。

 四天王寺大学での講義の様子を紹介してください。 

中等英語科教育法(1回生)。タスクベースト指導(Task-based Language Teaching)に基づいて、模擬授業に取り組んでいます。全員が英語でのティーチャートークをパワーポイントで録音して、YouTubeに書き出し、Padletで交流しています。英語教員を目指している学生らは、ICTスキルを身に着け、ペア・グループ活動にとても積極的です。

 

英語教授法(2回生)。CLIL(内容言語統合型学習)の授業にチャレンジしています。CLILはフィンランドを発祥地とし、理科や図工、SDGsなど他教科の内容を英語で教える指導法です。「内容」×「内容と切り離さない文法」が命です。英語を通して初めての学習内容を知り、考える時間を大事にします。四天王寺大学の学生の教材開発力は素晴らしいものです。


英語史(4回生)。「なぜ、I you love.でなくて、I love you.なの?」「アメリカ英語とイギリス英語はどっちが革新的なの?」そんな英語の「なぜ?」を予想して、調べて、模擬授業にします。1066年、英国はノルマンディ人の支配下となり、英語は一度壊滅状態になりフランス語に取って代わられました。現代もグローバル言語として変化にさらされている「激変型」の言語です。そのため何かと不規則が多いのが特徴です。それに比べると、日本語は壊滅したことはなく、「激変型」の英語とは不規則のタイプが違うのです。そんな英語史ネタを、小中高の英語授業に生かしてもらいたいと思っています。

 

 

プロフィール

柏木 賀津子(Kazuko Kashiwagi)
四天王寺大学教授 京都大学博士(学術) 教員経験19年、教育委員会指導主事2年、大阪教育大学12年勤務後、四天王寺大学に着任。第2言語習得理論・用法基盤モデル(Usage-based Model)・CLIL・小中連携の英語・21世紀型スキル・グローバルリーダーシップを専門とする。ユバスキュラ大学客員研究(2019年)小学校英語教育学会常任理事 日本CLIL教育学会副会長 開隆堂小学校英語テキスト『Junior Sunshine』編集等
(詳細⇒https://www.kashiwagi-lab.com/

 

SLAとCLILについての著書はこちらです

 

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