「介護等の体験」実習に向けて 横に座って話を聴くことの大切さ



「介護等の体験」実習に向けて
横に座って話を聴くことの大切さ

4月20日の「教育基礎演習Ⅰ」の時間に、社会福祉施設での「介護等体験」の実習を目前にひかえた2回生を対象として、「介護の現場で実習をするために知っておくべき現場の状況と心構え」についての特別講義が行われました。

講師の先生方は、株式会社山勝ライブラリ社長の山下勝巳氏と本学人文社会学部人間福祉学科の笠原幸子先生です。

 
 
「介護 × まち」の活動についての話を伺いました

山下勝巳氏は、「介護 × まち」「​ちょうど良い、ヒトと介護の在り方」を目指して、人や情報やサービスが集まるカフェなど、地域密着型のコミュニティ(新しい通所介護施設)を運営しておられます。

※詳しくはこちらをご覧ください https://www.yamakatsu-library.com/

山下氏から、いくつかの事例をご紹介頂きながら、介護は「人生の“最終章”をデザインする仕事」で、ゴールテープに近い場所におられる方々と向き合って「いい人生だった」と感じてもらうためのお手伝いが出来る仕事だという話を伺いました。

また、介護と教育の共通点に触れられ、教育は「人生の“序章”に出逢う子ども達に影響を与える仕事」で、介護と教育のどちらも人と向き合う点は同じで、一人ひとりの生きる道に影響を与える存在(HELPMAN)であると仰って下さいました。

具体的な事例をもとに介護等体験への心構えを教えて頂きました

笠原先生からはいくつかの事例のご紹介の後、「福祉の仕事とは、(ふ)普段の(く)暮らしを(し)幸せにする仕事」だというお話を伺いました。そして、「その人がその人として、その人らしく生きること」を支えることが大切だということを教えて頂きました。

実習時のコミュニケーションの取り方を教えて頂きました

社会福祉施設での介護等の体験実習は5日間ですが、“実習生にこそ”できることがあることを教えて頂きました。それは、「その人が生きたストーリーをじっくりと興味をもって聴くこと」でした。

山下氏からは、「今日はどんな話をしようかな?」と思うのではなく、インタビュアーになった気持ちで「今日はどんなことを聴かせてもらおうかな」と思うことが大切だということを教えて頂きました。

学生たちは、今回の講演を通して介護の本質につながる「大切なこと」に気づいたと思います。

以下、学生の感想文を抜粋します。

  • 福祉の仕事とは、「(ふ)普段の(く)暮らしを(し)幸せにする仕事」ということを初めて知りました。利用者さんには、本当は自分のことは自分でしたいという気持ちが強くあって、その思いを汲み取る、プライドを大切にすることが重要だと感じました。

 

  • 介護と教職の関連性を感じることができました。どちらもコミュニケーションの中でその人の行動の動機づけになるもののヒントを見つける必要があり、積極的に人に関わっていかないと、その人に合った対応が出来ないということが分かりました。

 

  • 小学校教員は人生の序章に登場する人で、介護士はゴール手前に登場する人で、いずれにせよ人生に関わる人としてとても責任重大だということが分かった。実際に「支える」とはどういうことなのかを、これから考えていきたい。

 

  • 福祉は「執事、メイドのようになんでもしてあげる」という従事的なものではなく、あくまでも「日常を送れるためのサポートをする」という支援にあたるものなのだと気付かされ、何かとてもすごいこと、特別なことではなく、器を少し満たすお手伝いをするのが何よりも大事であると気付かされました。

 

  • 山下さんの話を聞いて、私はすごく感動しました。介護を受けたくないと思うおじいさんと認知症を患ったおばあさんの話がすごく心に響きました。おじいさんの要望を可能な限り応えてあげていて、おじいさんの幸せを1番に考えているところがとてもよかったと思います。それぞれのニーズに可能な限り応え、幸せにできる介護士さんはとても幸せな仕事だと思いました。勝手なイメージで介護士さんは大変なだけの仕事だと思っていたのが今日の話を聞いてそんなイメージは変わりました。
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