中学校現場のICT活用!オンライン授業など実践事例を紹介して頂きました!



 教育学部教育学科小学校教育コースの教育基礎演習(2年生が受講)では、2回に渡って、ICT教育の先進校である愛知県北設楽郡(きたしたらぐん)豊根村立豊根中学校の校長先生と若手教員の方から、リアルタイムで、中学校で行っているICTを活用した授業についてのお話をおききしました。

 豊根中学校は、昨年度コロナ禍の中で、リアルタイムで配信するオンライン文化祭を成功させました。その文化祭の様子やオンラインの授業をどのように行っているかといったお話を1回目(5月20日)にして頂きました。それに対しての質問を送り、2回目(5月27日)には、その質問に答えて頂くというたいへん贅沢な時間を過ごしました。


理科でのオンライン授業の取り組み

 2回ともすべての学生がオンラインでしたが、オンラインだからこそできる遠隔地とつないだ授業で、対面に負けない、いや、対面以上の成果を得ることができました。2回目の授業ではブレイクアウトで小グループディスカッションを行いましたが、そのときには、豊根中学校の先生方もグループでの話し合いに参加して頂きました。

以下、学生たちの振り返りです。

ICTを活用したオンライン参加型の文化祭が行われていたことが衝撃でした。それも、教員が何から何まで用意して児童の主体性が失われる文化祭ではなく、児童が動画撮影、作成などに取り掛かり、児童主体の文化祭をやり遂げているという事が何より驚きでした。もちろん文化祭の事例だけでなく考えればもっとオンラインを活用した教育が可能だと思います。自分が教員になった際、オンラインでは不可能だと思うことを敢えて授業に取り入れるということを積極的にしたいと思いました。
今回もICTについてたくさんの分かりやすい説明をして頂き、このような機会を得られて本当によかったです。私自身、将来教師になるために今の内から情報活用技術を身に付けようとパソコンの資格を取得し、プログラミングの授業を履修しましたが、まだまだ教わった知識を活用できるようにはなっていないと実感しました。児童の学びがより豊かになるように、一人ひとりに寄り添った勉強方法を見つけられるようにICTを使いこなせる教師になりたいです。
今回の講義を聞いて、保護者と学校の連携が大事であるということがわかりました。保護者がICT教育のことを理解し、受け入れてくれなければ、学校側も動くことができないため、理解しあうということが大事になってくると思いました。授業でもホワイトボードを使いたい、その場で実験したいなど様々なことが柔軟にできるので、上手に活用していくことが大事だと思いました。これか らICT教育はもっと活用していくべきだと私は思います。
先週から、ICTを使った授業についての講義をしていただいているのですが、その中でも今日先生がおっしゃっていたICT機器を使っても使わなくても良いという言葉に驚きました。豊根中学校はICT機器を使った授業化がとても進んでいるのにも関わらず ICT機器を使うことを目的としていなくて、ツールとして使っていることについて一番は生徒により良い教育をもたらすことを目的としていることを感じました。自分が教壇に立つ際にICT機器を使うことが進められている学校に勤めるかどうかは分かりませんが、使うことを目的とせずに、生徒一番に考えることのできる教員になりたいと感じました。

 学生の皆さんもお話を伺って、大変良い刺激を受けたことと思います。大変な状況の中ですが、負けないでいろいろなことにチャレンジしていきましょう。

 豊根中学校の先生方 2回にわたり講演をありがとうございました。

教育基礎演習担当教員一同

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