ドローンで音楽表現をしてみました!
2020年11月25日ドローンで音楽表現をしてみました!
音楽教育×ドローン×プログラミング
必修化されたプログラミング教育。いま、音楽科で出来ることは?
教育現場では、全教科にプログラミング教育が導入されました。「音楽科教育法」の授業でも、教科の学びを深めるためのツールとして活用してみました。
今回は、ドローンをプログラミングして音楽表現をする、ということにチャレンジしました。その際、坂本ゼミの4回生が授業支援に入り、2回生に指導するというピアサポートの方法を取りました。
授業のねらいは、曲想の変化を聴き取ること。指導事項は、「鑑賞 イ:曲想及びその変化と、音楽の構造との関わりについて理解すること」です。
まずは、映像を見てください
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♪鑑賞曲:L. v.ベートーヴェン《交響曲 第5番 ハ短調「運命」作品67》
授業の流れは以下です。
①まず、ドローンのプログラミングの方法を4回生が2回生に教えました。
4回生が電子黒板を使って教えている場面
②次に、音楽を鑑賞し、曲想から感じ取ったイメージ(動き)をグループで話し合いながら言葉や絵にして共有しました。
③そして、イメージした動きをプログラミングし、曲想にあう動きになるよう、試行錯誤を繰り返しました。
曲想に合わせてつくったプログラミング画面
④最後に、曲に合わせてドローンを飛ばして相互評価を行いました。
初めての試みでしたが、曲想の変化を知覚・感受し、イメージした動きをプログラミングすることは、音楽の構成要素を分析的に聴き取ることにつながりました!
【学生達の感想】
- 没頭しました。すごく面白かったです。きっと、小学生も必死になってプログラミングを考えると思います。
- 曲のイメージ通りに動いた時の喜びは、一生忘れられないです。
- 最初は難しいと思ったけれど、意見を出し合って出来ました。
- 曲にあわせて、上下左右に何秒入れるかを考えたり、回転させたり揺り動かしました。「運命の苦悩」を表現する動きを編み出せた時は、みんなで感動しました。
- 鑑賞授業は受け身的なものだと思っていましたが、今回、ドローンで曲に合った動きを表現することができて、能動的な鑑賞活動ができたと思いました。
- いつもだったら飽きてしまう鑑賞の曲を、今回は何度も何度も聴きました。こういう鑑賞の授業は新しいと思いました。
[参考文献] 文科省(2020)『小学校プログラミング教育の手引(第三版)』
*プログラミング教育とは、プログラミング言語を覚えたり、 プログラミングの技能を習得することではない。コンピュータに意図した処理を行うよう指示する体験を通して、論理的・創造的に思考する力や社会の課題を発見・解決する力を育成することである。
「プログラミング的思考」を育成する授業の方法を一緒に考えましょう!!

