原田ゼミ:豊根中学生らとラウンド・スタディで交流!
2019年9月10日
2019年8月26日、27日の2日間、原田三朗准教授とゼミ生10名に加え、カンコー教育ソリューション研究協議会の方2名を含め、総勢13名が愛知県北設楽郡豊根村立豊根中学校を訪問し、豊根中学生の生徒や副村長、教育長をはじめ役場職員・地域おこし協力隊等、地域の方々と交流を行いました。
カンコー教育ソリューション研究協議会
「教育現場の課題解決をサポートするために、学校と行政機関・企業・団体・地域とのネットワークを構築し、多様な学びの場を創出することで社会(教育)の発展に寄与する」趣旨で設立された一般社団法人。
豊根中学校では、全校生徒31名が、「総合的な学習の時間」で村づくりに関わる探究活動を行っています。そのブレーン(助言者)として本学原田先生とそのゼミ生らが愛知の北東部、静岡県と長野県の県境に接する豊根村を訪ねました。新大阪から約4時間の道のりです。お互いに、全く異なった生活環境に暮らす人たちです。
中学生たちはこの探究活動を通し、自ら設定した課題を探究し、自分の生き方を考えていく力を高めようとしているのですが、その過程で、保護者や村の人たち、そして、本学学生との関わりを通して、様々な視点から取組を見つめ直したり、アドバイスを得ることで「より良いもの」にしていこうとしています。
こうした話し合いをより活発に行うことのできる手法が、ラウンド・スタディです。このラウンド・スタディは、フラットな関係・ラフな場における参加者同士の対話によって、様々なアイデアや考え方を生み出す手法です。対話を通して、散らばった知をつなげ、全体を俯瞰してとらえようとするプロセスを辿ることで、学びを深めていきます。原田先生と京都大学の先生が開発し、ラウンド・スタディの理念や実践事例が掲載された書籍も出版されています。このラウンド・スタディの場で、本学の学生がホストを行い、小グループの話し合いを活発にするための支援をしたり、大阪という別の土地で生活している立場から異なった視点での感想を伝えたりしました。
以下、ラウンド・スタディに参加した学生の感想です。
ラウンド・スタディ後は、中学生主催の歓迎夕食会が行われました。そこでは、中学生が大学生にヒメマスのさばき方を教え、一緒に沢山のヒメマスをさばきました。それを中学生と大学生、お手伝いに来てくださっている地域の方と一緒になって唐揚げにしました。外では、豊根中学校の先生が、五平餅と流しそうめんを用意してくださり、学生も五平餅を焼き、中学生たちが作った竹の器でそうめんをいただきました。さらに、食後には、星のソムリエの皆さんが来てくださり、星空観察会を行いました。満天の星空の中、土星や木星を望遠鏡で見ました。
翌日の27日は、豊根村案内というプランをご用意いただきました。これらの活動は、豊根中学校の生徒が主体で企画してくれたものです。チョウザメの養殖場の見学をみんなで行った後、グループに分かれて、マス釣り、新豊根ダムの内部の見学、ブルーベリーの収穫等を体験しました。最後は、愛知県の最高峰、茶臼山で記念写真を撮りました。
四天王寺大学の学生たちは礼儀正しくまた積極的に中学生ともかかわったので、校長先生からも、「さすが教師を目指している学生たちだ」とお褒めの言葉もいただきました。
参加した学生たちの感想は以下の通りです。
まだまだ、この活動には続きがあります。これからの展開を乞うご期待!
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