人々の健康を取り巻く社会情勢には、世界を恐怖に陥れているCOVID-19など感染症の拡大、医療費の高騰、超高齢社会、五大疾患等(悪性腫瘍、脳血管疾患、心疾患、糖尿病、精神疾患)の慢性疾患患者数の増加や生活習慣病の急増があります。これらに対応するには、一人一人のセルフケア能力を強化し、積極的な疾病予防をはかり、同時に、社会の支援体制や制度について考え実践できる看護職が必要です。加えて看護実践のよりどころとなるエビデンスの構築、看護ケア方法論の開発も求められていることから、本センターは、教育の提供や研究実施を通じて、看護職の看護実践能力の向上、国民に提供される看護ケアの質の向上と医療提供体制の構築をはかり、人々の健康維持・向上に貢献します。
本センターでは、目的ならびに果たす機能に基づき、下記3事業を行います。
看護職や高度実践看護師としての直接ケア能力―特にセルフケア看護・PAS(Psycho-Analytic Systems Theory,小谷,2018)セルフケアセラピイ看護実践能力―を強化し、地域における多職種チームや病院内チーム、組織に対するコンサルテーション能力の開発、さらには介入型事例報告・事例研究・実践研究の能力を改善・維持するための研修プログラム、トレーニングを提供します。APN等(CNS)のフォローアップ研修の一つでもあります。
シミュレーション(SM)教育が看護教育等様々な教育場面で導入されてきています。しかし、シミュレーション教育を実施できる教育者が少なく、その育成が求められています。ここでは本学看護学部が有するシミュレーション教育環境を有効活用し、SM教育者の育成を行います。
専門学校等の卒業生や看護管理者が自信をもって大学院に就学しキャリアパスを描けるようになるための支援---大学院受験が可能になります。
国内外で他大学教員と共に国内・国際共同研究を行い、高度実践看護促進のための看護介入技法の開発や災害に対する備えを促進する研究を行います。
①看護師等免許を持ち就労している人
②専門看護師(CNS)、NP、認定看護師等を持ち就労している人
③大学院生
④大学院進学を考えている人
⑤大学院修了後さらに実践・研究能力を開発したい人