【世界遺産 百舌鳥・古市古墳群】地域の魅力発見「地域連携学生企画プロジェクト」プレゼンを実施
2021年3月26日
「地域連携学生企画プロジェクト」は、本学で学んだ利他の精神を活かし、学生ならではの視点で、大学周辺地域(羽曳野・藤井寺市)の魅力を紹介する企画を立案するものです。学生の活動資金は、本学の後援会より、保護者奨励奨学金としてご提供頂きました。
今年度のプロジェクトテーマは「レンタサイクル事業の活性化」です。百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産指定を踏まえ、羽曳野市・藤井寺市が観光振興の側面から取り組んでおられる課題のひとつです。
コロナ禍による困難を乗り越え、感染対策に十分注意しながら、人文社会学部・教育学部の計4チームが昨年の秋から活動してきました。そしてこのたび、予選会を通過した3チームの学生たちが、自分たちの成果を発表するプレゼンテーション大会本選に臨みました。
当日は、本学の学長・副学長・事務局長・後援会長の他、羽曳野市観光協会、羽曳野市観光課、藤井寺市観光課のみなさまもお招きし、プレゼンテーションの審査にあたって頂きました。
各チームのプレゼンテーション居住者人口の減少が予想される羽曳野市にとって、サイクリングを通じその魅力を知ってもらうことは重要です。そこで地域の方々のみならず、羽曳野市をよく知らない方や外国人観光客のみなさんにも楽しんで頂くことを目的として、「古墳」と「食」を融合させた、地域活性化に貢献する企画を考えました。
近鉄高鷲・恵我ノ荘駅周辺をレンタサイクルで周遊し、その魅力を紹介する動画を撮影しました。古墳だけではなく、近隣の飲食店の魅力もアピールすることで、より幅広い層のみなさんを観光客として誘致することが期待できると考えました。動画を多言語化し、外国の方にも視聴して頂けるよう改良するなど、今後も継続して、地域の活性化について考えていきたいです。
藤井寺市・羽曳野市の魅力は、やはり古墳でしょう。そこで、レンタサイクルを通じて、スタンプラリー形式で古墳を巡る企画を提案したいと思います。
スタンプラリーの特典は、地元の飲食店で利用できるクーポン券です。利用者がSNSを通じてお店の様子やレンタサイクルについて発信してくれれば、お店の集客やレンタサイクルの認知度向上に効果が期待されます。初級・中級・上級と分けてコースを設定したり、目的地ごとにスタンプポイントに差をつけたりすることで、リピーターを増やす工夫も必要でしょう。
目に見える思い出として、藤井寺市、羽曳野市のマスコットキャラクターを活かした、顔ハメ看板や手持ちグッズの制作を提案しました。訪れた場所で利用者がキャラクターと一緒に写真を撮り、SNSで発信することに繋がると考えます。

世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群は、全国的に認知度が高まりました。しかし、羽曳野市周辺の古墳や寺社の認知度は高いとは言えないのが現状ではないでしょうか。そこで羽曳野市の古墳や寺社、美しい景色の中を巡るサイクリングの様子を撮影し、動画にすることで、羽曳野市の観光資源をPRすることを考えました。
高鷲駅から約40分のサイクリングコースを、実際に周遊しながら撮影を行いました。動画を通じて、視聴者がサイクリングコースをイメージできるように工夫しました。観光客のみならず、羽曳野市にお住まいのみなさん、お年寄りから私たちと同年代の若い方にまで、改めて羽曳野市の地域資源の豊かさを再認識して頂ければと思います。
各チームの発表に対する審査の結果、3チームにはそれぞれ、学長賞・後援会賞・地域貢献賞が授与されました。
- TEAM深見ゼミⅡ(学長賞)
- TEAM深見ゼミⅠ(後援会賞)
- チームのばな(地域貢献賞)
また、審査員を代表して、羽曳野市観光協会長、藤井寺市観光課の方、本学後援会長に講評して頂きました。学生たちの意欲をしっかりと受け止めて頂き、発表内容の良い所、考えが不十分な点などについてご指摘頂きました。講評を聞く学生たちの、充実感に溢れた表情が印象的でした。
次年度以降も、本学学生の発想力を地域課題の解決に活かすため、地域連携学生企画プロジェクトに取り組んで参ります。コロナ禍が落ち着き、学生たちがもっと自由に、伸び伸びと取り組める環境となることを念じています。
